チャレンジャー続々:Android向けキーボード Minuum を発表

minuum 前に一度取り上げたような気がするが・・・新しいソフトウェアキーボードが開発されて楽しい。全面液晶のモバイルデバイスが普及したこと。デバイスのリソース(CPUパワー、ストレージ)が複雑なアルゴリズムや辞書による入力アシストを可能にしたこと。スマートフォンのOSがAndroidとiOSに収束しインストールベースが増え、開発者のノウハウが蓄積されたこと。といった要因があるだろう。

 Minuum は先日見た「Fleksy」のキーボード部分を圧縮したようなイメージだ。Fleksy のようなアルゴリズムがあれば実際のボタンが正確に押される必要はないから、省スペースにする意味でこのようなアプローチも可能だろう。ただ、辞書にない文字列を入力したい時に正確にタップすることが難しくなるかもしれない。

 これらのあいまいな入力結果から目的の単語を探すというアルゴリズムの標準が作られたのだろうか。ヴェンチャー企業のキーボードアプリのほぼすべてがこのアルゴリズムをコアに UI を組み立てているようだ。(昨日取り上げた Swype もコアは同じだろう。)

 英語の場合にはフリックキーボードの利点が少なく、QWERTY レイアウトで使う人が多いから、日本人以上にルーズなタップでの入力をサポートすることへの需要が大きいのだろう。フリックキーボードは日本語の一音を一動作で入力できる画期的な方法なので、今のところこれを上回るキーボードは無いのではないだろうか。

 もちろん、これはスマートフォン限定の話だ。7インチタブレットや10インチではそれぞれ異なるレイアウトがあるだろう。

カナダのスタートアップがAndroid向け高速ソフトウェア・キーボード、Minuumを発表 | TechCrunch Japan

カナダのトロントのスタートアップ、Whirlscapeが開発中の革新的でスーパー・シンプルなソフトウェア・キーボード、Minuumが話題になっている。このプロダクトはIndiegogoで資金を調達し、Android向けベータ版のリリースに漕ぎ着けた。Indiegogoの出資者もその成果を実際に試してみることができるようになった。

キーボードは標準的なQWERTYレイアウトを一行に圧縮したもので、目的のキーの付近のキーをタップしていくと候補の単語が表示される。

非常に不正確な入力から高い確率で正しい候補が表示されるところがセールスポイントだ。スワイプすると次の候補が表示される。デフォールト状態ではスペースバーも表示されない。ともかくシンプルさを最優先したUIだ。ジェスチャーで、大文字、数字、記号など各種のキーボードに素早く切り替えることができる。

WhirlscapeはこれまでIndiegogoで8万7000ドルを調達した。今日(米国時間6/18)、このベータ版が1万人の出資者に届けられた。前回の出資のチャンスを逃した読者はMinuum.comを訪問して次回の資金調達ラウンドに申し込んで次のバージョンを入手することができる。Whirlscapeは今年中のリリースを目標にウェアラブル・デバイス向けのSDKも開発中だ。 また Minuumは理論的にはThalmic’s MYOのようなモーション・コントローラーとも協調して作動するようにできるはずだ。

最近さまざまな新しいソフトウェア・キーボードが現れている。モバイル・ユーザーは依然として効率的な新しいキーボードを求めている。Minuumのユニークなアプローチに対するユーザーの反応に注目したい。

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