禿同:Appleは、そろそろユーザーを大人扱いしてもいい頃だ

ios7 logo 自分にとって iOS に対する最大の不満がこれだ。iTunes store からしかアプリを変えないという枠組みは構わない。というより、もっと厳密にチェックして欲しいくらいだ。しかし、そこで十分なチェックをしたアプリをどう使うかはユーザにゆだねて欲しい。

 ウィジェットが置けるとかホーム画面のアイコンを任意の位置に置けるとかどうでもいい。フラットデザインにも興味を感じない。UX にとって重要なのは上っ面の絵ではない(一部ではあるが)。「」で見た Foursquareのボタン。これは従来のデザインだし、ここだけ日本語化されてない。画面的には問題のある UI と言える。しかし、UX の改善にとってこのボタンの意義は大きい。

 マカーが Mac OS を「使い易い」といって支持してきたのは表面上のデザインだけではない。UX の改善につながるのは、ここにとりあげられた API の開放だと思う。

Appleは、そろそろユーザーを大人扱いしてもいい頃だ | TechCrunch Japan

Appleはもうわれわれを大人扱いしてもいい。この会社がiOSでスマートフォンに革命を起こしたことに疑いの余地はない。しかし、iOSが年を重ねるにつれ、そのユーザーも年を重ね、初めてのスマートフォンユーザーは減っている。この、コンピューターをポケットにというアイデア自身が新しいものだった頃は、ユーザーの自由を奪っていたのもわかる。しかし、Appleがスキューモーフィックなデザインから、抽象化を高めたフラットデザインへとiOS 7で移行しようとしているのと同じように、オペレーティングシステムをどう使いたいかに関して、もう少しユーザーを信用し、権限を与えるべきではないだろうか。

実際Appleは、Facebook Homeのようなものを許したことがない(あれはいずれにせよ醜悪たが)。しかし、そろそろAppleも、一部でもいいからデフォルトをApplアプリからサードパーティーのサービスに切り換えることをユーザーに許してもいいだろう。

ios-7その典型例はもちろんSafariだ。GoogleのChromeやOpera、その他ライバルブラウザーの多くは、様々な面でSafariより優れている。Goolge、Operaのいずれも、プロキシーサービスによってユーザーに通信費の負担を軽減させようとしている(ChromeではAndroidのベータ版で始まったばかり)。Appleも近々同じ機能を提供するのかもしれないが、ユーザーが標準ブラウザーを選択できてもいいはずだ。すでにGoogleは、Gmail for iOS等の自社アプリから、可能な場合にはiOSユーザーをChromeに転送しているが、殆どのアプリはこれをやっていないため、ブラウザーを切り替えても意味がない。

同じことはAppleマップにも言える。これは、標準のiOSアプリがライバルより劣っている例の最たるものだが、Yelpをはじめとする人気アプリが常に開くマップは今でもこれだ。マップはスタンドアロンで使いたいだろうから、乗り換えは多少楽だが、それでも本来不必要な手間だ。

アプリ以外では、そろそろAppleがサードパーティー製キーボードを許してくれると嬉しい。実際、標準のiOSキーボードは少々古くなってきた。いずれAppleも、(Googleと同じように)Swypeを真似てスワイプ型キーボードを作るに違いないが、選択の自由に関しても何かあってしかるべきだ。

私にはあのささやきが聞こえる:「だったらAndroidにすればいいじゃないか?」 真実はと言えば、おそらく私はそうする。長い間のトレードオフは、〈すばらしいユーザー体験(iOS)〉対〈よりオープンなシステム(Google)〉だった。今やGoogleのユーザー体験は事実上Appleと変わらず、サービスはずっと優れている。今Appleが決断すべきは、システムを封鎖し続けて体験を一人占めにするのか、あるいは、少しでもオープンにして、少しでもユーザーの選択肢を増やすかだ。

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