mactel

 俺にとっての第一報は「shibizou weep temporary: そんなのMacじゃない!」だった。俺の場合は、手元に置かれた最初の作業がそういったステッカー類をはがすことなので、それについては気にならないが・・・複雑な気持ちは分かる。

 まあ、これまで使ってきたIBMのCPUを使うときも、「あのIBMから供給?」という冷ややかなはあった。反応というより感慨だろうか。その昔、「Let’s see why 1984 won’t be like 1984」とやったApple(当時のCEOはJobsではなかったが)が Big Brother の「International Buisiness Machines」の製品を使うことになったからだ。

 技術的なことはもっと詳しいところがイッパイあるのでここには書かない。感じるのは、「またふるい落としが始まるのか」ということだ。System7、PPC、OSXなどの大きな波の前に去って行ったユーザーは多い。自分の持っているハードで波を乗り切れないとなったときに、ユーザーの選択肢は二つだ。wintelにするか新しいmacを買うかだ。ソフトウェアの互換性が切れるときは他のプラットフォームに移るチャンスだ。今は、プラットフォームによって「できること」が違うことはない。ブラウザとメーラーを使うだけならどのOSでも大差はない。

 今の技術トレンドは将来的にはCPUレベルで複数のOSを動かせるものに向かっているらしい。これが実現すれば、mac+win+linuxが同時に動くマシンも可能になるだろう。もし、その環境でmacOSとwindowsXPとが併用できるになるなら、winユーザーを取り込むこともできるかもしれない。CPUのクロックスピードで見劣りすることに対する言い訳をしなくても良くなるし、CPUメーカーの意向でライバルに遅れを取らなくても済むメリットもある。しかし、osというより、linuxにあるKEDとかgnomeのような、desktop環境の一つになってしまいかねない両刃の剣だ。目立つハードを作ることに生きがいを感じているらしいJobsの眼が黒いうちは現実味は少ないのかもしれない。

 話は変わるが、エミュレーション技術とCPUパワーにものを言わせてサポートしてきたclassic環境だが、intelになったらさすがに無理か。それとも、フリーのOS9エミュレーション技術を導入して動かすのか。ウォッチャーとしては見逃せないポイントだ。

 予想される問題は、速度的な要請からか互換性維持の必要性から、エントリーモデルから導入することだ。これもまた両刃の剣だ。エントリーユーザーは前バージョンとの互換性にこだわることはないだろうが、トラブルが発生したときの混乱は大きい。サポートの負担も大きいだろう。これが吉とでるか凶とでるか、これもまた楽しみだ。

 それに、無責任なmacウォッチャーにとっては、mactelのハードをどのようにデザインしてくるのかも興味が大きい。既存ラインの外観を踏襲するのか、全然違う新しいラインを作るのか。招待されないウォッチャーとしては、リムジンから赤いじゅうたんに降りる女優を品評する芸能レポーターのような気持ちで待ちたい。

 そんな蚊帳の外とちがって、直接利害関係のある人は売り込みを始めている。Jobsが却ってくる直前の次期OS選定騒ぎのようになるんだろうか。ホンッと、Appleって面白いですね。

サンのJ・シュワルツ:「次世代MacにSolaris 10採用を」 – CNET Japan

熱心なブロガーとして一部で有名なSun Microsystem社長のJonathan Schwartzは、米国時間5日付けの自らのブログのなかで、Appleのチップ変更を歓迎すると述べた上で、次世代Macの基盤としてSolaris 10を採用するように呼びかけ、「ぜひ一緒に仕事をしたい(”We’d love to work together”)」と記している。

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