タブレットレースはエンドレス

 終の見えない消耗戦の態を見せ始めたタブレット商戦。スタートダッシュを決めた apple の iPad が大きくリードを続けていて、放送車からは2位の選手の姿が見えません。このレースは途中参加・退場も許されるエンドレスゲームです。先ほど、カメラバイクから途中参加の Amazon の kindle fire 選手がハイペースで走っていて、あっというまに第2集団を抜き去り2位に上がったとの情報がありました。途中参加は不利な場合が多く後続集団を抜け出せずに要る場合が大半ですが、kidle fire は従来の記録を塗り替えるペースでレースを開始しました。このペースが続いて iPad に追いつくことができるのか注目されます。kidle fire は android のエンジンを載せていますが、最新版ではなく独自の改造を施した互換性のないもので、android 陣営とは言いにくい状態です。また、kindle fire は日本に登録されていないので、世界チャンピオンをとったとしても枠外ですので、日本サーキットだけでみれば iPad が独走し、周回遅れの2位集団という図式です。

 現在3位以下は団子状態で、ほぼ全員が android エンジンです。変わり種として windows 7 を搭載したマシンはありますが、仮装大賞狙いではと思われております。第3集団はエンジンこそ android に統一されておりますが、android のバージョンやハードウェアの構成によってさまざまな種類が混ざっております。価格帯によって7インチ液晶+ Gingerbread から10インチ液晶+ICS+Tegra3までバリエーションに富んでいることも android がメインとなっていることの証でしょう。

 おっと、第3集団に割り込むように見慣れない選手がスタートしました。ハイスペックで低価格:キングソフトがタブレット市場に参入――第1弾は7型の「eden TAB」 – ITmedia +D PC USER。7インチ android という珍しくない構成ですが、SIM ロックフリーという、日本サーキットでは珍しい機能を持っております。

micorSIM スロットのある W-CDMA 端末ということは docomo と SBM の回線が使えるかもしれません。本当に使えるのか、使えたとしてどのような料金体系が適用されるのかはわかりません。android market が使えないなど怪しさ満点のダークホース。第3集団で存在感を示せるかが注目です。

 中継バイクに下がってもらって後続を見ると、XOOM 2 の姿が見えました。XOOM の失敗で第3集団からも脱落しましたが、モデルチェンジして第3集団を追います。ここで、中継の名無しさんのレポートを読みたいと思います。

 motolora から再び10インチタブレットがリリースされた。初期モデルを持っている人間としては、沿道で小旗を振って応援したい所だ。薄く軽くなったが、iPadと同等になったというだけだし、不便な専用ACアダプタもそのままだmicroUSBになっていました。PCのUSB給電による充電が出来るかどうかは未確認。情報に感謝!XOOM の失敗に学んだはずの2だが、相変わらず周回遅れ感が半端ない。

 ハードウエアスペックは iPad2 とやっと互角。LTEを除くと、「Motolora の iPad みたいなやつ」でしかない。Wi-Fiモデルの価格設定が分からないから直接比較できないが、300ドル前後でないと勝負にならないだろう。

 LTE対応が目新しいが、アメリカではそんなに普及しているのか分からないので評価はできない。少なくとも、2011/12に日本でこの機種が出ても自分は欲しくない。LTEのメリットを享受出来るところに住んでいないので、ムダスペックしかないから。個人的な事情を言うなら、固定費は増やしたくないからタブレットに回線は要らないと考えている。

 クリスマス商戦に間に合わせるために XOOM は Honycomb で出てしまったが、ICS へのアップデートはいつか。その時、自分の無印 XOOM もアップデートされるのか。au がその責任回避力をフルに発揮して無かった事にした「Android au」と同じ運命をたどるのか。今でも店頭には2年縛りのルーターと抱き合わせで売っている端末のアップデートもしないなんてことは、普通の感覚では許されないが、日本のケータイキャリアでは珍しい事ではないから期待せず待ちたい。

 名無しさんは XOOM の初期モデルを使っていて、スマートフォンでは ideos 8150 と iPhone 4S を使うというヲタクですので、見方が偏っていることをお断りしておきます。名無しさんの発言は当ブログとは一切関係がありません。

 バイクカメラがさらに下がっていき、第3集団の姿も見えなくなったところで東芝がウォームアップしているのが見えました。リタイヤした前モデルを更新した新モデルの発売日が12月10日に決まったそうです。この価格で本気で追いつけると思っているのか疑問符のつく再スタートです。2011年PC秋冬モデル:10.1型で558グラム、薄型・軽量に進化したAndroid 3.2タブレット――「REGZA Tablet AT700」 – ITmedia +D PC USER

 次の計測ポイントは9~12四半期の結果で報告されるはずです。独走の iPad に kindle fire がどこまで迫れるか、第3集団から抜け出す選手はいるのか。今後を楽しみに、中継を終わります。

「タブレットレースはエンドレス」への2件のフィードバック

  1. “不便な専用ACアダプタ”は、XOOM 2ではMicroUSBになっていますよ。

    1. unboxing 動画で同じタイプのアダプタを取り出していたので変わってるとは思いませんでした。

      他の動画でははっきりとACアダプタの本体コネクタ側がマイクロUSBであることを示してました。

      ありがとうございました。

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