会社だけじゃないだろう

YOMIURI ON-LINE / 社会:東武線踏切事故、内規違反の操作か…駅保安係を逮捕

 東京都足立区の東武伊勢崎線竹ノ塚駅近くの手動式踏切で15日夕、上り準急電車に女性4人がはねられ、うち2人が死亡した事故で、警視庁捜査1課と竹の塚署は16日、遮断機の操作ミスが事故につながったと断定、同駅踏切保安係の小松完治容疑者(52)(千葉県野田市上花輪)を業務上過失致死傷容疑で逮捕するとともに、同駅の駅長室など2か所を同容疑で捜索した。

 このおっさん個人が違反していたんではないだろう。開かずの踏み切りの存在自体が問題なのだ。このおっさんは、通行人を少しでも多く通そうと上げている時間を多くとろうと普段からしていたのだ。安全マージンを削りすぎ事故を招いたのだ。

 「機械式では閉まりっぱなしになるから人にやらせていた」という時点で、安全マージンを削ることを会社として、そこを利用する通行人も含んで認めていたんだ。本当に会社や地域住民が安全な踏み切りを望んで、多少の不便を凌ぐつもりでいたのなら、この踏切を自動にしていただろう。そうできない圧力が電鉄会社にあったはずだ。

 しかも、報道によれば数百メートル遠回りをすれば歩道橋もあったという。さらに、「踏切が上がらないからと係員に怒鳴っている人もいた」とか、「今日はいつもより閉まっている時間が長い」といった住民の声も載っていた。つまり、係員は板ばさみになって安全マージンギリギリで運行させていたことが目に浮かぶ。

 こんなおっさん一人に責任を負わせてはいけない。

 それと、忘れていた。こんな運行を黙認していた国土交通省か警察(具体的にどの省庁かわからん)にも責任はある。忘れるな。

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