au の影響力か>日本の携帯市場占有率2012年の首位は…なんとAppleだった!

iPhone5 BCNランキングを見ても一目瞭然www 一年中、上位10位の内4種類以上は(iPhone は 色・容量・キャリア・モデル別に分けて集計されている)ランキングされていた。一般的にはそれらはひとくくりにして iPhone として判断されるべきものだ。一時的に iPhone の一部の機種を上回って首位に登る端末もあったが、iPhone が発売後数ヶ月たってもランキングに居続けるのに対して、あっという間にランク外で数カ月後は叩き売りのディスコンなので、トータル台数では足元にも及ばなかった。

 とはいうものの、3GS や 4, 4S の大ヒットをもってしてもこの記録はできなかったのだから、市場の流れは変わったっと言わざるを得ない。 iPhone にとっては au による iPhone の取り扱い開始の影響が大きいだろう(これは記事にもある)。softbank 一社ではこの数は達成できなかったに違いない。同時に、スマートフォンに対する心理的ハードルが下がったことも大きい。3 や 3GS の頃は iPhone を持っているのは30~40歳台のサラリーマンが一番多かった。今では、メインの年齢層は下がり女性の比率も大きく上がった。

 iPhone のエコシステムがこれら若年層向けのアプリ(ソーシャルゲームなど)やアクセサリーを巻き込んで雪だるま状に膨れ上がったのが 2012 年だろう。この流れが 2013 年に続くくかどうかは分からないが、一機種(同一シリーズ合計)で iPhone に匹敵するものがあらわれることはないと断言する。Android は船団方式でシェアを伸ばしているが、個々の機種の寿命は短く種類は多い。iPhone が拾い切れないニーズをカバーすることでなんとか生き延びているが、どれか一つが市場を制圧することはないだろう。

 日本市場に限っては日本メーカーもシェアを数パーセント確保するかもしれないがそれだけだ。世界市場では「その他」にしかならないだろう。それは、シャープの会長の発言から明確だ。また、ここからは素人のコタツ予想でしかないが「日本のメーカーは、もし需要が盛り上がったとしても iPhone のような数の端末を作る能力はない」と思っている。生産量を10倍に増やすためには10倍の資材を購入するだけではダメだ。生産設備をどうするか、購入資金をどうやって調達するかといった企業レベルのオペレーションが必須になる。今の日本メーカーにはその能力はない。

日本の携帯市場占有率2012年の首位は…なんとAppleだった!

複雑な規制があり、またWeb対応フィーチャーフォンの人気が根強い日本の携帯市場は、海外企業にとって難攻不落だった。しかしAppleはついに、その市場のトップに登りつめることに成功した。Counterpoint Researchの調査報告が、そう告げている(出典: The Next Web)。

Appleは2012Q4に16%のシェアを獲得し、2012年全年では15%となった。これで初めて、通年ベースで第一位となり、6年続いたSharpの王座を奪った。2012年におけるSharpとFujitsuのシェアは、共に14%だった。この調査報告によると、Appleは2011Q4にもSharpを抜いているが、しかし2012年前半はSharpが首位に返り咲いていた。

同じくこの調査報告によると、Appleが首位に立ったのは2012年の11月からである。そして2012Q4には、同じく海外ブランドのSamsungとLGもシェアを伸ばした。そして日本の携帯史上初めて、海外ブランドの合計シェアが50%を超えた。

Appleのめざましい業績は、通信事業者SoftbankとKDDIによるところが大きい。この二社は、iPhoneを武器にトップ企業NTT DoCoMo(iPhoneを提供していない)と戦った。DoCoMoは新機種を続々出して敵の矢玉をかわそうと努めたが、しかし同社の社長によれば、Appleとの合意に達すればiPhoneも対応機種に加えたい、という。

Appleがトップになったことによって、この国の閉じた修道院のようなモバイル業界も変わるかもしれない、とCounterpoint Researchは調査報告のコメントで述べている。日本は開国以来、動植物においても、外来種が在来種を駆逐する例が少なくなかったのだ、と〔例: タンポポ〕。

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