予想外に少ない。iPad は 3Q に 1,400 万台を売り上げた。kindle fire は昨年の年末商戦(発売後約1ヶ月)で400万台を売り上げたのに。下の記事によると 3Q で 200 万台だ。これでは、Android 市場の上位に入ることすらできていないのではないだろうか。kindle fire や Galaxy tab の台数がどれくらいか分からないが・・・
季節的要因や kindle fire の新モデルが出るまでの買い控えや不況の影響などが影響したのかもしれない。iPhone 5 や Galaxy SIII といった端末が消費者の可処分所得をかっさらっていった可能性もある。
勝負は 4Q 商戦だ。全てのプレーヤーが揃った 2012 年のクリスマス商戦。どのプラットフォームが勝ち残るのか、ウォッチャーにとっては目が離せない状況だ。
iPad miniを待ちかまえている強敵: Nexus 7の月間売上台数が100万に接近
今週の火曜日にAsusのCFOがThe Wall Street Journalで、Googleの7インチAndroidタブレットNexus 7は消費者に人気があり、価格も手ごろなので、毎月100万台近く売れている、と述べた。とくに先月は、売上台数が大きく伸びたそうだ。発売直後の6/7月はほぼ50万台だったが、そこから着実に増えていった、という。Asusのタブレットの売り上げはアナリストたちの期待を上回り、その主な要因はGoogleブランドのNexus製品にあった。しかもそれは今週初めに、どちらの価格の製品もストレージの仕様がアップされた*。〔*: この記述のほうが正しいのでは?〕Asus CFO David Changのこの説が正しければ、これまでのNexus 7の累積売上台数は300万台前後だろう。それは、今の小型タブレット市場のサイズから見て、たいした数ではない。しかし今後のことを考えると、意外と重要な数字かもしれない。近く発売されるiPad miniのことを考えると、とくにそう言える。Appleはいつもの慣例に従って、発売直後の売上台数を発表するはずだから、それが楽しみだ。
Nexus 7の成功は、その進歩の度合いを測るためのもっとも具体的な規準かもしれない。というのも、小型タブレットの市場では、ほかの機種の数字がなかなか上がってこないからだ。Amazonは今のところ、Kindle Fire の売上について公然と沈黙を守っている。iPad miniの発表後にはFire HDの売上が“三倍増”した、とは言ったが、具体的な数字は分からない。しかしAsymcoのHorace Dediuが8月の終わりに発表した推計では、Kindle Fireの最初の9か月の売上台数はほぼ500万台だそうだ。
一方Appleは、2012年度に6000万台近いiPadを売っている。でもそれは、別の市場、Appleが自力で創り出した市場だ。それと、iPad miniがどうなるかは、別問題だ。ただしApple自身は先週のイベントのステージで、これまで通りのAppleタイプの成功を心に描いていたようだ。しかしiPad miniは、これまでの小型タブレットの市場よりも大きな市場、より多くの国で売られることになるから、Appleが競合製品の売れ行きを抑えてトップに立つ、という筋書きもあり得る。ただし、その市場席巻の具体的な規模を、われわれは知りたいのだが。
しかし今後の競合がどうであれ、Nexus 7の売上台数はAsusとGoogle両社にとって希望の星だ。とりわけ、これまでのAndroidタブレットはどれもこれも、市場にしっかりした足場を築き、着実な成長路線に乗ることが、できなかったのだから。今度の仕様アップでNexus 7の売れ行きがさらに加速しても、意外ではない。今後のソフトウェア機能の充実、たとえばAndroid 4.2による複数アカウントの切り替えなども、同じく今後の売上増に貢献するだろう。
〔参考: Nexus 7は画面の精細度〜画素密度がiPad miniより良く、しかも価格が安いので有利、という説もある(未訳)。〕