反射性の塗料で小惑星の衝突から人類を救う–MIT院生のアイデアが国連で優勝

 今更だが、学問は素晴らしい。勉強と創造力が両立した所に、無知な人間では空想すらできないものを発想できる。

 太陽風という言葉は知っていたし、太陽風を受けて加速する宇宙帆船も見たことが有ったのに、それで小惑星の軌道変更に使えるなんて全く想像の範囲外だった。

 こういう記事を読むと心が晴れる気がする。これが、サイエンスや日経サイエンスを読む理由だ。

反射性の塗料で小惑星の衝突から人類を救う–MIT院生のアイデアが国連で優勝

映画アルマゲドンでは、近く地球に衝突する小惑星の上に派遣された屈強な鉱夫たちが、メガトン級の核弾頭でそれを粉砕しようとする。しかし最近発表されたMITの論文は、小惑星の衝突による人類の滅亡を、ペイントボールで防げると主張する。ペイントボールの弾を、小惑星に命中させる。弾の中には反射性の塗料を入れておく。院生Sung Wook Paekの研究によると、小惑星の全表面がその塗料によって光を反射するようになったら、太陽からの光子の圧力が増し、それによってコースがそれる。下の短いビデオが、そのことを説明している。映画では、27ギガトンの岩が地球にやって来るのは2029年だったから、このコース逸らし技術は今からでも十分間に合う。

Paekの論文は、将来の小惑星の衝突から人類を救う新しい方法として、国連のコンテストで優勝した。映画「アルマゲドン2」を作るとしたら、まず、かっこいいペイント銃をデザインする必要があるね。

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