waze 川を描く/地図読みの愉しみ

waze-warrior image waze では小さなランドマークを描き込んでもナビ画面には表示されないことがわかった。何か条件があるのかもしれないが、先日自動車でwazeを表示しながら走った範囲では表示されなかった(200km以上)。

 ランドマークで使えたのは学校や公園、工場級の大きなランドマークだけだった。そして、一番良かったのは川だった。田舎の道は川沿いに走っていることが多いので、小さな iPhone の画面上でも表示されている時間が長く、ズームアウトした時にも位置関係が分かりやすい。そこで、数日前から、道路については完全に理解している場所でデータが誤っている所に限定し、川ばっかり描いている。

 Wazeには「編集可能域」という概念があり、走行履歴のある周囲しか編集できない。しかし、編集可能域内からスタートすれば編集不可の地域に出ても編集できる。なので、川はその気になれば河口まで一つのオブジェクトとして描き切ることができる。つまり、自分の編集可能域に流れている川なら源流から河口まで描き切ることが可能だ(論理的にはだが)。実際に、自分は一級河川を中流からスタートして源流まで描き切れた。川下についても、河口付近を他のユーザが描いてくれていたものに接続することができた(データのマージはできないので別のオブジェクトとして並んでいるだけだが)。

 Wazeの編集画面で川を描くのは大変だ。面を描くツールを使って広げていく感じなので手数が多い。ベジェ曲線ツールみたいなものがあれば数分で描けそうなものでも何十分もかかる。また、水面の範囲を描くか堤防の内側を川とするのか悩む。自動車からは水面は見えないので堤防でいいかとも思う。堤防と道路の距離感も正確だし。しかし、衛星写真とのズレが大きいwazeで道路際にオブジェクトを置くと道路にかかってしまう可能性が高い。

 大きな川の下流は面として描くべきだと思うが、上流の用水路みたいな場所は線として描きたい。Wazeではノードが交差するとエラーになり一から描き直さなければならないから負担が多い。

 しかし、川の編集は労多くして益なしだ。オブジェクトの数は一つなので、真四角のオブジェクト一つを2秒くらいで描くのと獲得ポイントはいっしょだ。ただ、ポイントを稼いで Wazer ランクが上がったからといって何一つ見返りはないがwww

地図読みの愉しみ

 
 waze の画面には地形情報がない。が、川を描くことで地形が見えてくる。細い川が集まる所は開けた平地であることが多いし、平行している川の間には山や丘陵が広がっていることが予想される。兵庫県の中部は川によって削られた谷と堆積によって作られた平地が幾筋も平行に走っている。一本の川から隣の川に行くには山を超えなければならない。

 また、川は道路とも平行している。人は川のそばに集落を作り、その集落をつなぐ道ができた。最近の高速道路やバイパスなどの人工的な道路は直線的で地形と関係なく通っているが、昔からある一般道の多くは川に沿って集落をつないでいる。なので、川が見えれば道路のデータが少々間違っていても進むべき方向は読める。

 Waze の地図で川を描いていると意外な発見に満ちている。山のこちらにあると思っていた小さな川が、意外な経路を通って自分がよく知っている場所に流れていたりする。全く別の川として認識していたものが実は同じ川の上下流だったりする。行ってみたい川沿いの道を何本も見つけた。ただし、Waze 上に道路があるからといって実際に通れる状態かは分からないが。

 同じような楽しみは2万5千分の1地図やカシミールでもできる。が、カシミールは地図を作ることはできない。描かれた道に行ってみたら廃道で徒歩でも通れなかったり、開発で新しい道ができていることが分かっていても手のうちようがない。waze はできる。これが waze にはまった理由だろう。

戦士

 編集者ステータスを確認したら Waze warrior になっていた!母集団が世界なのか日本国内なのかは分からないが、上位10%の Wazer を表すらしい。右のキャプチャがその証拠。Waze キャラが盾を持った(^^)

「waze 川を描く/地図読みの愉しみ」への2件のフィードバック

    1. これは大物ですね。私がやってる由良川とは流域の面積が全然違います。支流も多いので、完成した暁には地図としての価値が大きく上がりそうですね。

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