Google AdSenseの楽しみ方

N/A:PukiWikiにGoogle AdSenseを入れてみたりする

 設置した目的上ロボットさんにご遠慮いただく必要があったPukiWikiだが、noindex,nofollowを外せることになったのでついでにAdSenseを付けてみることにした。

 いろんなサイトでよく見るAdsenseだ。経済効果(広告主、Google、設置者)がどうなのかは全く分からないが、本文を解析しているという点が面白い。

 こういうインタラクティブなやりとりはサイトを作る側にとっての刺激になりそうだ。「つながる」というblogだって、実際にコメントやトラックバックがつくのは稀だ。関心空間のようにリンクを貼ることが前提のサイトですら、リンクがたくさん付くのはごく一部のキーワードに過ぎない。その点、googleは手を変え品を変え反応してくれるようだ。技術的には既存のページ解析とデータベース・ランキングの応用だろうが、他の追随を許さないgoogleのデータベースに支えられて、面白い結果を出してくれる。

 ちなみに、同じような楽しさを求めて設置したblogpetは期待するような反応を見せてくれないので消した。まあ、要約を返されても困るし、難しいところだろう。データベースが充実してくれば、状況は変わるかもしれないが、今のところはトップページを重くしてまで載せなくてもいいやって感じか。

 blogpetのデータベースが増えて、書き込んだblogの内容によってその日の気分にあうであろう、blogを見つけたらおもしろい。「今日はxxに関するblogを探してよ」といったやり取りをするインターフェースも面白いが、ハーボットがやってたっけ。

 N/AさんのところにはPukiWikiへの設置方法が書かれていたのでトラックバック。今運営しているPukiWikiに広告は入れたくないので当分は使わないが・・・

嘘くさい調査結果「地上波デジタル放送」

Mobile:「地上デジタルを見たい」は「9割以上」 TBSなど調査

 東京放送(TBS)と博報堂は11月17日、一般ユーザーを対象にした地上デジタル放送の視聴意向調査の結果を発表した。「地上デジタル放送を見たい」としたユーザーは固定型TVで92.8%、携帯端末型TVで74.4%に上り、「地上デジタル放送の視聴意向は潜在的には絶大」としている。

 調査には松下電器産業が協力。データ放送や、放送と通信を連動させた高機能サービスのイメージを理解した上で答えてもらうため、10月に首都圏の20−49歳の男女180人を会場に集めてデモンストレーションを見せ、意見を聞いた。

  アホか。こんなもの、パソコンフェアの会場で行うパソコン利用時間調査と同じだ。会場に来ている時点で、関心が高い層だ。

 それによると、視聴意向はカーナビ型TVでも56.7%に上るなど高く、「広告メディアとしての将来性が確認された」とした。

 「確認」もクソも、そういう結果を前提とした、というより、こういう結果を出すために行った調査だろう(結果を誘導している時点で調査とは呼べないが)。「デモンストレーションを見せ」って、都合のいいものを最高の状態で見せればそれを「見たい」というのは当り前だ。最新型のスポーツカーと型遅れのファミリーカーを並べて見せて「どちらに乗ってみたいですか」と聞かれてファミリーカーを選ぶ人はほとんどいないだろう。しかし、「どちらを買いますか」といって金額を示したときにスポーツカーを選ぶ人がその割合だろうか。

 そのとき見せた番組がなになのかは分からないが、それと同じ水準のものが放映されるのか?今と同じ、手抜き番組が並ぶだけじゃないのか?どこの局でも同じようなバラエティとドラマ、アニメ、大本営発表を垂れ流すだけのニュース。キャスターのお色気で売るニュースバラエティ。こんなもののために、デジタルハイビジョンが要るのか?なあ、NFLとかオリンピックとかワールドカップサッカーをNHK総合でやってくれるのか?

 BSデジタル放送の開始に先立つ2000年9月に博報堂が実施した「BSデジタル放送関心度」調査によると、BSデジタル放送の潜在的な需要層は1023万世帯だとし、官民が掲げた目標「1000日で1000万世帯」に達すると報告している。実際にはこの目標の半分以下にとどまった。

 これが、この調査の実態だ。FOMAの普及予想もそうだったし、何回も書いている「経済効果」についても嘘ばっかりだった。こういう、ひも付き調査を何の批判もなくたれ流しにするマスコミもいい加減にしろ。

 まあ、広告収入で成立しているマスコミは、広告効果を高め、存在意義を確保するために、嘘の(といってまずければ、恣意的な)調査結果によって、消費者の意識をリードしようとするのだ。広告効果を高めるために視聴率を操作したり、CMの視聴率を上げるための編集を行ったりしている。

 武富士の盗聴問題について、マスコミがこぞってニュースでしか取り上げようとしなかったりするのも、そういう力関係なのではないか。

 ちなみに、アンケートサイトで地上波デジタル放送についての調査があったので、コメント欄に「地上波デジタルしかなくなったらテレビを観なくなる」と書いておいた。ちゃんと報告しろよ。アンケート機関。

 MyBlogJapanで「地上波デジタル」を検索してみたら、ここ以外にもたくさん引っかかる。そこから芋づる式に情報ソースをあたってみる。新聞サイトやポータルではできないメタ・メタ情報とでもいえばいいのか、面白い(これについては別に考えたい)。

 そんな中から追加情報:

BSデジタル放送についての指摘:地上デジタルハイビジョン、民放3局は低画質で放映開始asahi.com : ニュース特集 : 地上デジタル放送

 日本テレビ、テレビ朝日、テレビ東京の3社が、12月1日から始まる地上デジタル放送の目玉となる高画質のハイビジョン放送を一部の番組を除いて、完全な状態で放送できないことが17日、わかった。

 放送局もメーカーも、きめが細かく美しいハイビジョン映像を、地上デジタル放送の魅力として積極的にアピールしている。すべての番組で完全なハイビジョン放送ができるのは、日テレは来春のプロ野球の開幕時期、テレ朝とテレ東は早くとも年明けになる見込みだ。

 ユーザーのメリットとして最大のものであるものが、一部の番組でしか使われないのだ。しかも、BSデジタルのときと同じようなコメントがすでに。

 総務省は地上デジタル放送の免許の審査基準で、各局の1週間の放送時間のうち、ハイビジョン放送が50%以上であることを求めている。標準画質を高画質化した映像は、審査基準ではハイビジョン放送に当てはまるので、免許上の問題はないという。(11/18 03:00)

 ということは、元々50%のハイビジョン放送でもよいし、それすら、なんちゃってハイビジョンでいいらしいよ。ハイジビジョン放送を楽しめる高価な機器を買って、ハイビジョンが数分の一しか放映されないことを大半の消費者は知らないんじゃないの?少なくとも俺は今日まで知らなかった。

 とまあ、否定的なコメントばかりだが、 こういう意見もある:delcup: 地上波デジタル万歳

 俺はこれには懐疑的だ。スポンサーの予算は限られているから、拡散してよりつまらない手抜き番組が増えるだけじゃないのかな。ネットに流す予算が吸い上げられる可能性のほうが高いような気がするが。ただ、平均視聴率が低くなると、ピンポイントに絞ったプロモーション戦略が必要になることは予想できる。しかし、その先はどうかなあ・・・

——–追記
これについて書かれたほかのサイト。

ワールドカップの経済効果

 ワールドカップの経済効果が何千億円もあって景気回復の足がかりになると抜かしたどこぞの経済研究所があった。経済効果についてはしつこく書いているので繰り返さない。

 経済効果を見積もる経済研究所は多いが、誰もその後の検算をしない。それが、こんな形で、嘘だったということが当然のように語られている。この人が経済効果の予測をしたわけではないし、この記事は経済記事ではないが、去年がワールドカップ不況だったということが周知の事実として書かれているから、引用させてもらった。

大河原克行の「パソコン業界、東奔西走」

 前年同期は、サッカーワールドカップ開催の影響もあって、パソコンのみならず消費全体が低迷したというのは記憶に新しい。

 どこかの経済研究所はどう考えているだろう。今年も、「阪神優勝で3000億円の経済効果で景気浮揚」とかほざいていたが・・・

経済効果期待してるよ

“阪神優勝”決裂…球団の“脅し”に不信感:ZAKZAK

 一般名詞に近い複合語を登録商標として認めたヤツが一番責任が重いと個人的は思う。こんなのを認めてしまったら、プロスポーツチームは考えうる全ての組合せで登録しなければなくなるだろう。しかも、早い者勝ちだったら、巨人の球団事務所が「阪神最下位」とか「Victory阪神」とか登録して、独占することを認めることになる。

 今になって文句を言う球団の態度にも問題は感じる。登録当時に異議申し立てをしていたのならともかく、1年以上も放置しておいて、今になって突然期限を切るのはおかしい。先に「異議申し立てを行う」と言ったのなら異議申し立てを行うしかないだろう。しかも、異議申し立てで商標の帰属(権利の有無)の決着がつかないうちに「不正競争防止法で、法的措置をとる前に商標を譲渡してほしい」というのは全く根拠がない。因縁でしかない。

 ただ、法的にどうなのかは分からないが、球団が「阪神優勝」を一般名詞的に使うことを差し止めることも困難だとも思う。

 オフィシャルグッズとして「阪神優勝だ」Tシャツとかをつくって、「『だ』がついたのがオフィシャルグッズです」と宣伝して笑いをとるのはダメですか・・・こんなことが話題になるのは今年のあと数ヶ月だけのことなんだし、「阪神優勝」という商標を持っていても、阪神球団の商品と紛らわしいロゴ・色使い・マークは使えない(紛らわしい商品を作ったら不正競争に抵触する)から、けんか腰になる必要なんかないだろう。

 いっそのこと、クロスライセンスにしておっさんにタイガースマークを使ってもいいとするとか、阪神の流通を通すとかすればいい。どうせ一過性なんだからさ。

経済効果2

 昨日のレポート。良く見たら4~7月までの「生産誘発額」とやらがすでに396億も計上されている。優勝と関係ないやん。阪神は6月15日現在首位にいる。レポートによると関西の阪神ファンたちは去年に比べて月に1回(5000円)外食の頻度を増やしているらしい。・・・・そうか?

 優勝セールというのもくさい。だって、優勝セールが仮に100億円の売上があっても、元々の売上を差し引いておかないと意味が無いし、そのために、優勝セールと関係のない店の売上が減ることも計算に入れないと、経済全体に及ぼす影響を算定することはできないだろう。

 こういう統計は。いや、統計じゃない。このように恣意的な数字を作るためだけにでっち上げるようなものは統計と呼んではいけない。売り込むときにマスコミうけするための恣意的な数字でしかない。

経済効果

 阪神が優勝したら1133億の経済効果があるらしい。甲子園球場の入場者数は増えるだろうし、グッズや飲食物の売上も増えるだろう。しかし、球場に足を運んでビールを飲んで財布が軽くなったら、何処かでバランスを取るだろう。収入が増えるわけじゃないんだから。

 この記事は面白くてその算定基礎が載っている。これが笑える。本気で書いているとは思えない。「推定約146万人の成人ファンの気持ちが明るくなり、成人ファンの半数が月に一回、5000円程度の飲食費を増やす」。アホ

 こんな前提で作った虚構の数字をMicrosoft PowerPointでスライド風にして、黒っぽい3つボタンスーツに同系色のシャツとネクタイで決め、短髪を立たせ気味にしたヤングビジネスマンがプレゼンするんだろうか・・・鼻がひんまがった人ゴメンナサイね。

 そうそう、この冗談としてしか思えない「阪神優勝なら1133億円の経済効果・日本総研」の出所は日経新聞。数字を作ったのが日本総研というところらしい。

 でも、日本総研は偉い。何が偉いって、ここにそのレポートが載っている。さらに、担当者の名前と連絡先が明記されていること。これはなかなかできないことだ。せっかくだからここにも書いておこう。日本総研調査部 関西経済研究センター 小沢 06-6243-7380 ozawa.yasuhide@jri.co.jp 。

 このまま阪神が優勝したらいいなあ。ぜひこの人に1,113億の経済効果があがったか聞いてみたいね。