得意げなマスコミ

 この問題はいろいろと面白い記事を見せてくれる。

 下はlivedoorニュース。捏造発覚前に納豆の売り切れについてスポットを当てた取材を行っていて、この点では評価できる。しかし、下の段落はいただけない。

livedoor ニュース – フジ系列 『発掘!あるある大辞典II』、放映前に内容が大手に漏洩(下)

 中小スーパーや零細な商店、それに地方都市には「納豆」がほとんど回ってこない。昭和初期に起きた豪商による『米の買い占め』を思わせるものがある。そのときには一般庶民に米が回ってこなかった。米にしろ、納豆にしろ、情報を牛耳(ぎゅうじ)り、買い占めたものが利潤を生む。こんな世の中でよいのか、という疑問が生じる。

 納豆は昭和初期の米とは違う。生活の依存度が全然違う。納豆が食えなくても飢える心配はない。「食わない」という選択肢が消費者にはある。消費者が番組に踊らされずに通常の需要しかなかったらこんな流通業者は在庫負担で大損してしまうのだ。

 糾弾すべきことがあるとしたら、まず第一は、消費者に嘘の情報を流したことだ。しかも、明白に架空の情報を作って流布したのは、バラエティとはいえ罪は重い。また、公共的性格をもって法律で参入ができない放送業界に置いて、影響力を念頭に情報を選択的に配布したのも問題がある。大手業者の政治力を背景として情報の遺漏が行われたのなら双方の責任は追求すべきだ(これについては記事が批判しているのかもしれない)。

 しかし、情報を入手する手段に不正なものがなければ、情報を得たものが利潤を生むのは悪いことではない。上の書き方では、情報を得た人間が利益を生むことを開くとしているような印象を受ける。

 後、テレビに踊らされてダイエット目的の食材に群がる消費者にも問題はある。ちょっと考えれば、一日に200kcal分の食料摂取を増やしておいて、これまでに肥満になった生活(食生活と運動)を見直さずにダイエットなんてできるはずがないことくらい分かるだろうに。

 ただ、こちらは社会心理学的なアプローチが必要かもしれない。

身内に甘いマスゴミ体質

 様々なところでお祭り騒ぎになっている。詳細は知らないし興味もない。しかし、お祭りになっている原因は分かる。

 それは、この「社員のプライバシーにかかわることなのでコメントできない。当社としてはすでに社員に対し適切な対応を取っている」という広報のコメントだ。

 どこかの大学教授が同様の事件で捕まったときに日本テレビはプライバシーを盾に匿名にしたのか?

 さあ、読売新聞の竹村文之の出番ですよ。それから、実名報道をすべきだと強い調子で言っていた辛坊治郎はどう出る。まさか、黙っちゃいないよな。TBSのホームページに盗作記事があったことについて何等コメントしなかったダブルスタンダードの筑紫哲也のようなことはしないよね。

asahi.com:日テレ男性アナ、隠し撮り容疑で書類送検 横浜駅構内で††社会

日テレ男性アナ、隠し撮り容疑で書類送検 横浜駅構内で
2006年05月17日10時41分

 日本テレビの男性アナウンサー(26)が今年2月、横浜駅の構内で女子高生のスカートの中を隠し撮りしたとして、神奈川県迷惑防止条例違反の疑いで書類送検されていたことが17日、明らかになった。容疑を認めており、横浜区検は5月2日付で起訴猶予処分にした。

 戸部署の調べでは、男性は2月20日午後3時ごろ、駅構内の通路のエスカレーターで、前に立っていた女子高生(16)のスカートの中をカメラ付き携帯電話で隠し撮りした疑い。

 警戒中の鉄道警察隊員が気づき、任意で取り調べたところ、容疑を認めたという。

 日本テレビ総合広報部は「社員のプライバシーにかかわることなのでコメントできない。当社としてはすでに社員に対し適切な対応を取っている」と話している。

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ZAKZAK

日テレの炭谷アナ、女子高生スカート内盗撮!!
「新どっちの料理ショー」リポーター

男性アナのハレンチ行為が発覚した日本テレビ=東京・汐留
男性アナのハレンチ行為が発覚した日本テレビ=東京・汐留
 JR横浜駅構内で今年2月、女子高生のスカート内を隠し撮りしたとして、神奈川県警が日本テレビの炭谷宗佑アナウンサー(26)を県迷惑防止条例違反容疑で書類送検していたことが17日、分かった。炭谷アナは「申し訳ない」と容疑を認め、保土ヶ谷区検は今月2日付で起訴猶予処分とした。

 戸部署の調べによると、炭谷アナは今年2月20日午後3時ごろ、横浜市西区にある横浜駅構内の自由通路のエスカレーターで、前に立っていた女子高生(16)のスカートの中をカメラ付き携帯電話で隠し撮りした疑い。

 警戒中の鉄道警察隊員が炭谷アナの行動を不審に思い、任意で事情を聴いたところ、容疑を認めたという。

 炭谷アナは東京都出身。慶応高から慶応大経済学部に進み、体育会サッカー部に所属した。平成14年4月に日本テレビに入社した。これまで情報番組「汐留スタイル」やスポーツ実況などを担当し、最近まで「新どっちの料理ショー」で関口厨房(ちゅうぼう)のリポーターを務めていた。

 同社のホームページによると、特技はサッカー、スキー、趣味は音楽鑑賞(特にR&B、クラシック)、パソコン、料理。

 今回の、炭谷アナの不祥事に対し、日本テレビ総合広報部は「社員のプライバシーにかかわることなのでコメントできない。当社としてすでに社員には適切な対応を取っている」と話しているが、アナウンサーの実名を明かさないまま。「対応」の具体的な内容は示さず、被害者への謝罪の言葉もなし。

 17日の昼までに通信社や民放各局がニュースで事件を報じても、同日午後3時現在、日本テレビは番組内で今回の件にまったく触れないまま。午後のワイドショー「ザ・ワイド」では、東京・府中の「ゴミ屋敷」が放つ異臭が近所住民を悩ませている実態をリポートしていたが、身内の犯罪には「くさいものにはフタをしろ」ということなのか−。

ZAKZAK 2006/05/17

刀身型サーバー。或いは、日経産業新聞で一服

060512_1246~001 日経産業新聞には外来語を日本語表記にすることに大変なこだわりのある(あるいは得意な)人間がいるのだろうか。

 今日見たのは右。確かに、”blade”という単語には「刀身」という訳語があるし、形状もよく表現できていると思う(bladeというのも形状から来た呼び名だし)。しかし、「刀身型サーバー」と訳したところで、知っている人にしか通じないだろう。結局、これは第二次世界大戦中に、野球の「ストライク」を「いいタマ」と呼び変えたのと同レベルの発想でしかない。

再び日経産業新聞に突っ込み

 日経産業新聞に目を通すとろくなことが無い。ワンセグに続いて、BoodCampの記事を書いたシリコンバレー駐在記者(契約ライター?)の記事について突っ込みたい(時期的にはこちらのほうが先だが公開するのを忘れいていた)。

 用語、表現がおかしい点。日経産業新聞の読者が wired や TidBITS の読者とかなり違うことくらいは分かるが、それにしてもこの表現では、良く知らない読者をミスリードするんじゃないだろうか。
・プログ(日記風簡易型ホームページ)<こんな説明は初めて見た。
・マックに「ウィンドウズXP」を取り込める<取り込むのとはかなり違うだろ。デュアルブートを誤解させてしまう表現だ。

 他には、抽象的なマックユーザへの偏見のある表現が気になる。
・WWDCの会場でブーイングが起こった<初耳だが自分で言ったわけではないので捏造かどうかは判断できない。他の会場レポートではそのようなことは一切書かれていなかったが、実際にブーイングが起こったんだろうか?別のソースがあれば教えて欲しい。
・「対抗心をバネに成長してきた」<社内がどうか知らないが、MS Office(記者はmac版MSソフトの存在を知らないのか?)や PowerPC (こちらは IBM だ)はmacにとって重要なソフトで、対抗心を燃やす相手ではなかったはずだ。
 ちなみに、ゴリゴリのマカー向けのメールマガジンであるTidBITSのWWDCでintel移行が発表されたときの記事を読んで欲しい。Apple が Intel プロセッサに移行。時間がない人は、MeDoc版、ケータイで読むならテキスト版をどうぞ。

 最後、筆者の偏見が暴走気味になっているところ。
・熱烈なマックファンの反発を買ってでも、<いやいや、反感を持ってないって。
・「反マイクロソフト」を旗印に団結してきたともされる「信者」<はあ?「団結」て、ユーザが団結?

 macの上でWindows xpが動くことを歓迎しないmacユーザなんていないだろう。批判があるとすれば、むしろデュアルブートという中途半端さについてだろう。あえて言おう。アップルのBoot Campはギミックだ。 – CNET Japan

 なにしろ、SE/30の頃からmacを使ってきた俺が、現時点での最高お買い得マシンはG5 iMacだと兄に勧めた俺が、兄が買い換えたらG4 iMacを下取りしようと申しでた俺(鬼畜?)が、Boot Camp のニュースを聞いてから本気で貯金しようと思ったくらいだ。たまにし使わないWindowsアプリを動かすためだけにWindowsマシンを買わなくてもいいのはマカーにとって、というよりマカーにこそ大きなメリットがある(今使っているのがG3 iMacなのでロゼッタでも遅く感じることはないだろうというのは個人の事情だが)。

 WindowsXP が起動できるという理由で intel mac に惹かれるユーザの大半は既存 mac ユーザだろう。それも複数のマシンやOSを使い分ける必要がある、mac も Windows もすでに持っているマカーに違いない。

 ユーザを「信者」と呼んで、偏狭な頑固者のように扱って対立構造を作ろうとする心理は何なんだろう。村上ファンドの阪神電鉄買収について街頭インタビューで何の関係もないおっさん(阪神ファンかもしれないが)に「村上ファンドは許せん」とか言わせてるのと同じやり方だ(乗るほうも乗るほうだが)。

 BootCamp は一般ユーザには訴求しない。なぜなら、ほとんどのパソコン潜在顧客にはOS を選ぶということに興味はない。というより、OSが何なのか理解していない。昔、windows95が発売されたときに、「そのmacではwindows95は動くのか?」と聞かれて絶句したことがあるが、大半のパソコンユーザの意識はそんなものだ。その人たちは、ブラウザとインターネットとの区別がついていない。インターネット=IEで、メールはメールなのだ。ケータイのメールがインターネットを経由していることなど誰も知らない。(outlookやIEが危ないといってもダメなのはそのせいだ。自分が何を使っているかも知らずにいるのが現実だから。)

 そんな市場で、windowsXPの価格を上乗せしてまで、macを買う人がいるだろうか。売り場で比べるのはプロセッサのクロック周波数とHD、メモリの容量、光学ドライブの種類、液晶パネルの仕様くらいなのだ。

 一番のハードルは Windows の価格だ。OSXにはproとかhomeとかいうわけの分らない区別はなく、unixの標準ツール(開発環境やサーバアプリ)も含んで20000円しない。一方WindowsはデスクトップOSだけで3万円もする(開発環境などは一般ユーザには関係ないが)。これがmacのハードウェア代金に上乗せされるのは大きい。osについての知識もないようなユーザ(ブラウザとインターネットとの区別がついていない多くのWindowsユーザ)が店に来て、ほぼ同スペックのハードを比べるときに、プラス3万円払うだろうか。しかもプリインストールしてないのに。

 この windowsXP の入手方法について、TidBITS827(Boot Camp ユーザのための Windows XP ライセンス入門)でも取り上げていた。雰囲気だけで記事を書いている低レベルの記者とは比べ物にならない実用的な指南書だ。マスコミにこのレベルのものを期待するのは無理だしその必要はないが、「産業新聞」を名乗っているなら、先に挙げたApple が Intel プロセッサに移行のような分析を見せて欲しいものだ。

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ワンセグの満足度?

oneseg 「提灯持ち」あるいは「あたらしもん好き」な日本経済新聞社だ。まるで、それが流行っていて、誰でもが消費している(使っている)かのような印象を抱かせるような記事で、企業経営者に積極投資を持ちかけている。特に、ネット関係ではその傾向がひどい。昔は、「個人ホームページ」であり「個人メルマガ」もあった。最近では「ブログ」もその一つだろうし(マスコミが騒ぐほどブログを書いている人間は多くないし、ホスティングもビジネスとしては不十分なままだろう)、今の一押しは「web2.0」だろう。

 他にも、高機能ケータイで日本が世界をリードしているかのような煽りで市場やメーカーに幻想を振りまいた(i-mode革命とかなんとかの大はしゃぎは忘れられない)。気付いたら、スマートフォン市場では日本は普及率からは考えられないようなスマートフォン後進国になっていた。まあ、日経新聞だけがミスリードしたのではなく、マスコミやメーカー、キャリア、政府、ユーザが一体になって踊ったのではあるが。

 今は、地上波デジタルテレビがターゲットらしい。そして、その中でも、最近の話題。ワンセグ放送については、良くあるアンケート調査で肯定的な意見を引き出している。これなら、総務省、経済産業省、テレビ局、端末メーカの御機嫌は麗しいことだろう。

 そこで、右の記事。いちいち指摘するのが面倒になるくらいに恣意的だ。継続してここを読んでくれている人には不要だろうが、一応。まず母集団。こんな偏った層にヒアリングした結果なんて参考にならないだろう。調査したところが、市場を限定して調べるためならともかく、新聞で一般的な傾向であるかのように書くのは間違い。というより、「ミスリード」。というよりさらに正確に言うなら、「煽り」か「提灯持ち」だ。

 調査は日経新聞とインフォプラント(また?)。調査の方法があいまいで誤差も書いてないという調査結果とは呼べないような稚拙なもの(正式の報告書にはあるかもしれないが、原本にあるのに紙上に載せないのなら日経産業新聞が稚拙だ)だ。母集団で分かるのは「携帯電話ユーザー1000人」ということでしかない。こんな調査で一般的な傾向を分析することは不可能。

 それは別として、気になった数字だけピックアップする。見出しでは「調査対象の5割が満足している」ような錯覚を持たせるがそうではない。「使ったことのある16.1%のうちの約5割がまあまあ満足以上の評価をしている」に過ぎない。しかも、その161人のうち実際に端末を所有した上で使用経験のある人は5分の1(全体の37名)に過ぎない。自分で所有していない端末については物珍しさもあり、高評価を与えるケースが多い。それを加えてもこの数字でしかないのが現実だ。

 本当にワンセグに対するユーザの満足度を調査したいなら、サンプル数が少なすぎて統計的に有意なものではないが、実際に端末を持っている37名にヒアリングするべきだ。俺の偏見かもしれないが、端末所有者の満足度を調査したら表に出せないくらい低かったんじゃないだろうか。それで、提灯持ちとしては表に出せなかったのではないか。

 ワンセグの街頭デモで、「すごいきれいに映るんですねえ」「欲しいです」とかいう光景をニュースで流していたが、実に嘘くさい。地上デジタルやワンセグを普及させたい放送局が流すニュースの取材で、否定的なコメントをしても流されないだけだ。また、その取材をしているのはワンセグがクリアに入ることが分かっている場所だけだろう。地下は当然、電車や建築物の陰などで電波状態が悪ければ映りは悪くなるはずだ。

 本当に「ジャーナリスト」が発信すべきは、ユーザが端末を買い換える(或いは買い換えない)選択に役立つ情報だ。それは、普及させたいことを肯定的に流すことではないはずだ。「テレビのニュースや広告は無責任だ。特にマスコミに関するニュースは全くあてにならない」と朝日新聞のジャーナリスト宣言でも言っているじゃないか・・・言ってないか?

 ワンセグについて、認識を新たにする情報もあった。

見切り発車の「ワンセグ」焦る携帯事業者が抱える”爆弾”
http://coin.nikkeibp.co.jp/coin/itpro/hansoku/pdf/ncc20060401_1.pdf

日本テレビ放送網は3月,バラエティ番組「ダウンタウンDX」内で番組連動コンテンツをワンセグ向けに配信した。ここでは,それぞれのゲスト・タレントに画面が切り替わる直前に,そのタレントに関連したエピソードをデータ放送画面に表示する仕組みを取り入れた。日本テレビのメディア戦略局メディア事業部の佐野徹氏は「これまでのテレビでは体験できなかった,新しいサービスをワンセグで創造できる」と胸を張る。

 バラエティ番組に出演している芸能人のエピソードをデータ放送で流した日本テレビのメディア戦略局メディア事業部の佐野徹氏は胸を張っているらしいけど・・・バカにしてるのか?冗談か?本気で言っているならますますダメだ。
 
 否定的なことばっかり書いていても嫌われるばかり。少しは用途も考えてみたいと思ったが、現在の液晶ポータブルテレビを代替することくらいしか思い浮かばない。Wカップの結果をどうしても知りたければケータイのwebアクセスで分かる。移動中でケータイでテレビを観られるような条件のときに試合をやっている可能性などほとんどない(ほとんどのゲームが日本時間の夜中だろ)。やっていたからといって、野球のような緊迫的なシーンなどというものはサッカーという競技の性格上ない。数分から数十分の視聴時間のうちにいいプレーがあるなど考えられない(ま、元々そんなサッカーファンというわけでもないしな)。

 後一つだけ、これがあったらいいなと思えるのは、短い情報番組だ。短いニュースをエンドレスでループ再生するというのはどうだろう。どこで聴き始めても10分とか15分くらいで全部聴けるようなものを2時間おきに更新、あるいは回る寿司のように、ニュースを次々差し替えて最長2時間とか3時間とかで全て置き換わるとか。CNNのニュースヘッドラインpodcastは1時間ごとに一本約2分のニュース速報をアップロードしている。事件の大きさによって、流れる回数が調整されていて、重要なニュースが見過ごされることがない。このやり方を応用すれば移動時に最新ニュースをチェックすることが可能だろう。これなら、乗り換え時間とかで一本の番組を全部見ることができる。番組は1時間程度のスパンで入れ替えればいい。これなら月額150円程度なら払ってもいいと思う。昔のJ-phoneにあったブロードキャストメール配信サービス(「ステーション」と言ったような記憶がある)と同じような考え方だ。前の日本・韓国共催のときには、帰宅時間が放送時間に重なることが多く、電車の中で勝敗とか得失点とかが配信されたりした(ちなみに、このサービスも導入当初は日経新聞が大きく肯定的に採り上げていたな)。

 この考え方は、昔短波放送の深夜に繰り返し放送されていたニュースがヒントだ。その番組は、0時半から5時半まで1時間番組を5回流すというものだ。これが意外に便利。いつからはじめても1時間で必ず全部聴くことができる。そして、聞き漏らしていても1時間待てば必ず聞くことができる。ちなみに、ジョン・レノン射殺のニュースを聞いたのもこの番組だった。最初は信じられなくて、1時間後に聞きなおしたのだった。(蛇足失礼)

 しかし、この放送も実際には導入できないらしい。ワンセグは通常の地上波テレビと同じ番組を流さなければならないと法律で決まっているらしいから始める前から終わってる。お気の毒としかいいようが無い。

マスゴミ・ジャーナリスト

p> ジャーナリスト宣言をされた新聞社の子会社のテレビ局のニュース番組で、犯罪被害者の自宅のインターフォンに向かってコメントを強要する様子が写っていた(4月30日の夕方に関西地方で朝日放送で流れていたニュース番組。女性が車で連れ去られ15時間後に解放されたことを伝える時に自宅の家族にインターホン越しにコメントをとっていた)。

 その状態で家族のコメントが報道に必要とは思えない。犯罪報道というのは、類似犯罪が起こらないための警鐘であるから必要だという意見を言っていたテレビ局関係者がいた。家族が犯罪被害にあって困っている最中の家族にマイクを向けることで何か俺たちが参考になることがあるんだろうか。類似犯罪の被害に遭わないことの参考になる何かが得られるんだろうか。

 困惑して鳴き声で応対している家族から「心配してます。細かいことは分かりません」というコメントを引き出すことのほうが「残酷」と感じるのは俺だけだろうか。弱者をいたぶる特権階級のようにしか見えない。特に、政治家にコメントを求めるときに、政治家に群がり「先生、先生」とか媚びへつらい、俺たちが知りたいようなことについて恫喝されたらそれで終わってしまうような「ジャーナリスト様」が、一般人(しかも、犯罪被害者の家や家族をテレビに引っ張りだす必要がどこにある)に向かうときだけ強気なのを見ると情けなくなる。

 映っていたのは、家族が答えるシーンだったが、マスゴミがかわりばんこで何回も何回もインターフォンを鳴らしたんじゃないのか。世論とか読者とかわけの分からんものを背景に弱者にマイクを突きつける「ジャーナリスト様」こそ、無責任で残酷だろう。

 キャプチャーボードがないのでソースを乗せられないのが残念だ。

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そうだけど・・・日銀、出張旅費過払いで行内調査

 こんなことを「発覚」と騒ぎ立てなくてもいいだろう。NHKの奴がやっていた「カラ出張」や上から下までの議員どもがやっている「視察名目の物見遊山出張」に比べればはるかに罪は軽い。

 ちゃんと出張して仕事はしているんだし、ちゃんと交通機関に料金を支払っていたのだから(してたんだよね?)。割引で買えたものかもしれないが、それは元々正規料金というわけじゃない。それとも、その要件は「割引切符が使えるから」という理由で行っんだろうか。正規料金より高い金額を請求したのならともかく、そんなものは社内で処理すればよろしい。

 こういう、些末なローカルルール違反と、違法行為や詐欺行為と一緒くたに報道すると、テレビニュースに判断を委ねているような思考力のない人間をミスリードすることになる。ま、マスゴミ自体が考えずに報道しているとしか思えないようなケースが多いが。というより、この報道自体も考えずに「日銀の社員が違反した」と鬼の首を取ったような気分で、ジャーナリストの使命感に燃えて流したのかもしれないが・・・

TUFニュース速報:日銀、出張旅費過払いで行内調査
date:4/21 10:05

日銀は航空機を利用した職員の国内出張で、実際の費用を上回る旅費を支給していたことが発覚したため、大規模な行内調査に乗り出しました。
この問題は、会計検査院が今年1月、福岡と北九州の両支店を検査して発覚したものです。
それによりますと、日銀の職員が航空機を使う国内出張をする場合、規定上、実費精算が原則ですが、実際には出張前に正規運賃分が支給され、出張後の精算でも領収書などの提出はいらないことから、格安航空券を使えば、差額は職員の懐に入る仕組みとなっていました。去年11月から今年1月だけでも出張者の半分が差額を受け取っていて、日銀では、実費精算の周知徹底が出来ていなかったと陳謝、過去7年間の国内出張旅費の調査に乗り出しました。

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あれから一年:JR福知山線事故

 JR福知山線の事故から1年が経った。事故を期に生活が一変された方は事故の被害者の何倍にも登るに違いない。今日は、道場駅の改札前に焼香セットが用意され、喪服を来たJR社員が数名いた。花束を持った3人連れ(ご両親と思しき50前後の夫婦と20前後の娘さん)も入ってこられた。道場駅から乗車して被害に遭われた方が何人もあったことを思い出す。中には、俺がいつも使っている(今日も使った)自転車置き場にバイクや自転車を置いて電車に乗った人がいたかもしれないことを考えると切ない気持ちになる。ほんの1時間程度の時間差しかなかったのだ・・・あらためてご冥福をお祈りします。

 実際に事故車両に乗っていた方のエントリ。空疎な演出のないリアルな声が重い。

iolog: あの日から一年。(福知山線事故から一年を迎えて)
4月25日。

昨日まではいつも通りの毎日と、いつも通りの時間が自然に自然に流れていたのに、やはり今日は違った。

 そんな1年目の直前に、何の意図があってか、下のような記事があった。JR西日本に対する追及を個人責任に転化しようとする意図だろうか。

 ただ、この証言が真実であるなら、事故後に有った「非常ブレーキの使用がきっかけでせり上がりが発生した」という報道は全て嘘だったことになる。同時に、その遠因として日勤教育が挙げられたり、JR西日本のスピード重視を糾弾していたことが全て的外れだったことになる。逆に、一時は否定された(俺が去年指摘した)運転士の意識喪失の可能性も出てきたということか?

 もちろん、運転士の意識喪失や突然死したのが原因だったとしてもJR西日本の責任が軽減されるものではない。ついでにいうなら、関係のない部署の人間が個人的にした行為について犯罪扱いをしたマスゴミの世論のミスリードについても許されるものではない。(朝日新聞のジャーナリスト宣言のCMには、JR西日本の記者会見で社長を罵倒する読売新聞記者竹村文之をアップで流して欲しいものだ。ニュースバラエティーでJR西日本の体質を強く糾弾するシーンでもいいよ)。

<尼崎脱線事故>あの時、運転士は操作せず 初の目撃証言 – cybozu.net –

 兵庫県尼崎市のJR福知山線脱線事故で、先頭車両の乗客が、死亡した高見隆二郎運転士(当時23歳)の運転状況について「運転操作していたように見えなかった」などと関係者に証言していたことが分かった。脱線直前の高見運転士の様子に関する目撃証言が明らかになったのは初めて。国土交通省航空・鉄道事故調査委員会のこれまでの調査でも、現場カーブに入るまでの約40秒間、ブレーキやノッチ(アクセル)などの運転操作が行われた形跡はなく、異常運転を裏付ける目撃といえる。

 関係者によると、事故列車の1両目客室からガラス窓越しに運転席を見渡せ、この乗客も高見運転士の動きを見ていた。しかし、脱線直前まで高見運転士は腕を動かしたり、無線など他の機器を扱う動作などをしなかったといい、高見運転士があわてていた様子も記憶に残っていないという。

 事故調の中間報告によると、高見運転士は現場場手前の伊丹駅で約70メートルオーバーランして出発後、加速して制限速度の120キロを超えた際にブレーキを操作。しかし、それから現場までの約40秒間、運転操作の記録はなかった。

 このため事故調は異常運転の背景解明のため高見運転士の同僚らからダイヤ編成、現場カーブの危険性などについて聞き取り調査をしている。
(毎日新聞 24日07時45分)

参考:

「JR西日本記者会見で罵声を浴びせたヒゲ記者の[正体] 読売新聞大阪本社社会部遊軍 竹村文之」from清谷防衛経済研究所

JR西日本の記者会見で罵声を浴び出ていた傲岸不遜な記者の名前は竹村文之氏です。

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残酷なのは新聞記者じゃないの?

 最近、朝の時計代わりニュースを朝日放送(ABC)にしている。関西放送(フジ系列)の過剰演出に我慢できなくなったからだ。朝日放送だと、関西限定天気予報が6時45分と7時15分にあるのが便利だというのもある。キャスターの元曲アナやその横の女子アナはナニだが仕方がない。

 朝日放送なので、毎朝例のテレビCMが流される。TVの前に座っているわけではないし、番組はほとんど観ていないのだが、このCMだけは耳に入ってくる。朝っぱらから気分が悪いことこの上なし。

 911や戦争や災害などの刺激の強い映像で人の心を操ろうとするのは、女性の裸で視聴率を取ろうとするバラエティと同レベルのカスだ。後、引っかかるのが、「言葉は時に残酷」というナレーションのときに映るネットの掲示板のモニタ。人を傷つける言葉の暴力なら、匿名の掲示板より、朝日新聞のほうがはるかに影響力が大きい。

 事故の現場で駆けつける家族に傍若無人にマイクを押し付けたりするのはマスゴミじゃないのか?JR福知山線の事故の後で、事故と直接関係の無いことで大声で社長を叱責していたのは「ジャーナリスト(読売新聞だったが)」だっただろう。

 (ネット=残酷な言葉)vs(朝日新聞=?)の?に「残酷」と反対の肯定的な印象のある単語を連想させようという意図がみえみえだ。

 同じような意見のブログをリストするとキリがないが・・・

 So-net blog:まるなげ:CMに使うか?!
なんでテロの映像を…??
何人もが亡くなり、世界的な悲劇となった映像を「CM」ですよ「広告」ですよ。
ジャーナリストって「売り上げのためならモラルは関係ねーw」って人なんでしょうかね。
確かにインパクトはありますが、CM映像としては不適切のような気がします。
伝えなくてはならないことは、もっとあると思うんですけど。

政治家の汚職、上層部の脱税、天下りの実態…
そんなスクープを使えよ、と思います。

 まさに、戦争や災害映像(しかも、それはジャーナリスト様が撮って来たものではなく、ニュース配信業者から買い取ったものばかり)をネタに自社のイメージを操作して利益誘導しようとするのが朝日新聞の言う「ジャーナリスト」なんだろう。それって、一般の定義と違うよね。

41 :名無しさん@6周年:2006/04/18(火) 01:04:38 ID:HRcmS74O0
田中真紀子長女    → 公人だ!
武部次男     → 公人だ!
防衛庁長官の息子 → 公人だ!
公務員の息子   → 公人だ!
警察署長の息子  → 公人だ!

朝曰社長の息子  → 私人だ! プライベートだ! 報道するな!

ジャーナリスト宣言 朝曰新聞

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日経産業新聞のトンデモ記事:ブートキャンプ

nikkei_sangyo たまたま手にした日経産業新聞にトンデモ記事が有ったのでクリップ。捏造でない証拠にスキャン画像も残しておく。

 WDC(world developper conference)でintelプロセッサ対応が発表されたときにブーイングが起ったなんて聞いたことがない。俺がその場にいたわけではないが複数のソースから考えて信用できない。懸案があるとすれば、移行がスムーズに行くのか、現行機種の買い控えによるダメージに耐えられるかといったことだった。MotoloraからIBMにチップを変えたときのほうがはるかにインパクトは大きかったのだ。それに比べれば、今回の移行などモノの数ではないだろう。そのときのエントリGEEK: mactel

 WWDCの頃の記事。
 アップルのインテル移行は成功するか
「インテルへの移行」に開発者は好意的(上)
現実となった「Intelスイッチ」、一部アナリストは疑問視
TidBITS#782/06-Jun-05 Apple が Intel プロセッサに移行

 長くなるので、突っ込みは別エントリにしたい。

さらはマック信者?
一般客狙い「三の矢」
2006年4月9日 日経産業新聞

 アップル、ウィンドウズ対応 米アップルコンピュータは五日、自社のパソコン「マック」でマイクロソフトの基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」が使えるようにすると発表した。顧客のすそ野を一気に広げ、二%台に甘んじているパソコンのシェア奪取を狙う。携帯音楽プレーヤー「iPod」発売以来、進めてきたマック復権策。「三の矢」が放たれた。
・ブログに戸惑いの声「まだ信じられない。心がかき乱される。OS戦争はついに終わりを告げたのか」。
マックのウィンドウズ対応を実現する無料ソフト「ブートキャンプ」の配布が発表されると、「信者」と呼ばれる熱烈なマックファンの一部が悲鳴に近いメッセージをプログ(日記風簡易型ホームページ)に書き込んだ。
 同ソフトを使うと、一月に販売を始めたインテル製MPU(超小型演算処理装置)搭載マックに「ウィンドウズXP」を取り込める。マック起動時にアップルのOS「OSX(テン)」かXPのどちらを使うか選べる。宿敵ウィンドウズが動くマック。信者には耐え難かったのかもしれない。
 だが、株式市場は「より多くの消費者にとってマックは魅力的になる」(フォレスター・リサーチのテッド・シャドラー)と好意的。アップル株の終値は前日比九・九%高だった。
 同社は家の中で映像や音楽を楽しむホームエンターティンメントでの成長戦略を描くため、中核機器となるマックの強化は不可欠。熱烈なマックファンの反発を買ってでも、ウィンドウズを利用する多数派を引き付ける策が必要だった。
 「反マイクロソフト」を旗印に団結してきたともされる「信者」の神経を逆なでするような動きは初めてではない。
 二〇〇二年七月、アップルは最大四千曲を保存できるiPodの新機種を発表。ステイープ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)が「最大のニュース」と表現したのは「ウィンドウズへの対応」だった。
 その前年に出た初代機はマックだけに対応していた。iPod販売の飛躍的な伸びばウィンドウズ対応が大きな契機となった。加えて「iPodを通じてアップル製品の高い品質や使いやすさを知る顧客が増えた」(フィリップ・シラー上級副社長)。
 これがマック復権に向けた一の失とすれば、二の失は昨年六月。アップルは開発者向けイベントで、マイクロソフトの盟友インテルのMPU採用を発表した。会場のブーイングに対し、ジョブズ氏はマックの性能向上へ避けられないとかんで含めるように説明した。
 独自路線にこだわってきたアップルだが、ノート型パソコンの普及などで消費電力が低く処理能力が高いMPUの必要性が高まった。ウインテルの繁栄で技術と資金を蓄えたインテルの力を活用する決断をした。
・「普通の会社」になる恐れ
 それでもウィンドウズ搭載パソコンが九割のシェァを押さえる市場で急速にばんかいするのは難しい。「業界標準のウィンドウズに対応するソフトを使えないことへの不安」が顧客の頭から離れないからだ。
 そこへ放たれた三の矢。プートキャンプの手順書はA4判で十七ページ。素人にも操作できるよう図入りで解説した。八月に披露する次期OSにはプートキャンプを標準装備する。
 アップルはIBMやマイクロソフトなど「業界の巨人」への対抗心をバネに成長してきた面がある。多数派である「普通の顧客」を得るために「普通の会社」になれば元も子もない。ウインテルを内部に取り込んでもなお特徴的な会社で居続けられるかが問われる。
(シリコンバレー=村山恵一)