日経産業新聞のトンデモ記事:ブートキャンプ

nikkei_sangyo たまたま手にした日経産業新聞にトンデモ記事が有ったのでクリップ。捏造でない証拠にスキャン画像も残しておく。

 WDC(world developper conference)でintelプロセッサ対応が発表されたときにブーイングが起ったなんて聞いたことがない。俺がその場にいたわけではないが複数のソースから考えて信用できない。懸案があるとすれば、移行がスムーズに行くのか、現行機種の買い控えによるダメージに耐えられるかといったことだった。MotoloraからIBMにチップを変えたときのほうがはるかにインパクトは大きかったのだ。それに比べれば、今回の移行などモノの数ではないだろう。そのときのエントリGEEK: mactel

 WWDCの頃の記事。
 アップルのインテル移行は成功するか
「インテルへの移行」に開発者は好意的(上)
現実となった「Intelスイッチ」、一部アナリストは疑問視
TidBITS#782/06-Jun-05 Apple が Intel プロセッサに移行

 長くなるので、突っ込みは別エントリにしたい。

さらはマック信者?
一般客狙い「三の矢」
2006年4月9日 日経産業新聞

 アップル、ウィンドウズ対応 米アップルコンピュータは五日、自社のパソコン「マック」でマイクロソフトの基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」が使えるようにすると発表した。顧客のすそ野を一気に広げ、二%台に甘んじているパソコンのシェア奪取を狙う。携帯音楽プレーヤー「iPod」発売以来、進めてきたマック復権策。「三の矢」が放たれた。
・ブログに戸惑いの声「まだ信じられない。心がかき乱される。OS戦争はついに終わりを告げたのか」。
マックのウィンドウズ対応を実現する無料ソフト「ブートキャンプ」の配布が発表されると、「信者」と呼ばれる熱烈なマックファンの一部が悲鳴に近いメッセージをプログ(日記風簡易型ホームページ)に書き込んだ。
 同ソフトを使うと、一月に販売を始めたインテル製MPU(超小型演算処理装置)搭載マックに「ウィンドウズXP」を取り込める。マック起動時にアップルのOS「OSX(テン)」かXPのどちらを使うか選べる。宿敵ウィンドウズが動くマック。信者には耐え難かったのかもしれない。
 だが、株式市場は「より多くの消費者にとってマックは魅力的になる」(フォレスター・リサーチのテッド・シャドラー)と好意的。アップル株の終値は前日比九・九%高だった。
 同社は家の中で映像や音楽を楽しむホームエンターティンメントでの成長戦略を描くため、中核機器となるマックの強化は不可欠。熱烈なマックファンの反発を買ってでも、ウィンドウズを利用する多数派を引き付ける策が必要だった。
 「反マイクロソフト」を旗印に団結してきたともされる「信者」の神経を逆なでするような動きは初めてではない。
 二〇〇二年七月、アップルは最大四千曲を保存できるiPodの新機種を発表。ステイープ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)が「最大のニュース」と表現したのは「ウィンドウズへの対応」だった。
 その前年に出た初代機はマックだけに対応していた。iPod販売の飛躍的な伸びばウィンドウズ対応が大きな契機となった。加えて「iPodを通じてアップル製品の高い品質や使いやすさを知る顧客が増えた」(フィリップ・シラー上級副社長)。
 これがマック復権に向けた一の失とすれば、二の失は昨年六月。アップルは開発者向けイベントで、マイクロソフトの盟友インテルのMPU採用を発表した。会場のブーイングに対し、ジョブズ氏はマックの性能向上へ避けられないとかんで含めるように説明した。
 独自路線にこだわってきたアップルだが、ノート型パソコンの普及などで消費電力が低く処理能力が高いMPUの必要性が高まった。ウインテルの繁栄で技術と資金を蓄えたインテルの力を活用する決断をした。
・「普通の会社」になる恐れ
 それでもウィンドウズ搭載パソコンが九割のシェァを押さえる市場で急速にばんかいするのは難しい。「業界標準のウィンドウズに対応するソフトを使えないことへの不安」が顧客の頭から離れないからだ。
 そこへ放たれた三の矢。プートキャンプの手順書はA4判で十七ページ。素人にも操作できるよう図入りで解説した。八月に披露する次期OSにはプートキャンプを標準装備する。
 アップルはIBMやマイクロソフトなど「業界の巨人」への対抗心をバネに成長してきた面がある。多数派である「普通の顧客」を得るために「普通の会社」になれば元も子もない。ウインテルを内部に取り込んでもなお特徴的な会社で居続けられるかが問われる。
(シリコンバレー=村山恵一)

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