人間の能力の正しい使い方2題

 正しい使い方の2例

 ただし、どちらも、最先端の技術が可能性を切り広げた例だが、技術の進歩だけで達成されたと思うのは間違いだ。その間違いは、コンピュータの使い方を知らない人がしている勘違いと同じだ。コンピュータがするのではなく、コンピュータを使って何かをするようにした人間、あるいはそれを使ってした人間の能力・努力なしには達成されない。

 与えられた成果物を自分のものとして使いこなすための努力抜きには出来ない。バイオニックスーツや義手をつくる技術者なしには完成していない。技術は要素でしかない。どちらも、歩きたい人をサポートする、小さな子のために体にあった義手を作りたいという技術者の気持ちと技術が出会って初めて

 技術は、人が正しく使って初めて人のためになる。

下半身麻痺の女性がバイオニックスーツで16日かけてロンドンマラソン完走(動画) : ギズモード・ジャパン

バイオニックスーツでマラソン完走した初の人類誕生の瞬間です!
26.2マイル(42.165km)を16日かけて見事制覇したのは、イギリスの元乗馬選手クレア・ロマス(Claire Lomas)さん(32)。

クレアさんは2007年に馬から転落して首、背中、肋骨を骨折し、肺も破裂する重傷を負い、胸から下が動かなくなりました。普通は二度と歩けない、命にも関わることがある重傷です。

が、クレアさんはリハビリにリハビリを重ね、病院をこの種の怪我としては最短記録でスピード退院。やがてイスラエルの「ReWalk」という7万ドルのバイオニックシステムに巡り合います。

ReWalkは備え付けのコンピュータシステムでモーションを拾い、歩行を補助する器具。歩行者が体の重心を前に移動すると、一歩前に踏み出す意思表示と捉え、外骨格が健常者の関節がする動きを再現してくれるんですね。

お家の中を歩き回るのだって大変なのに、クレアさんはこれを着て約3万6000人のランナーと一緒に4月22日、ロンドン・マラソンのスタートラインに立ちました。目標は骨髄研究の資金集め。で、夫とよちよち歩きの1歳のお嬢さん、両親に付き添われながら、毎日約2マイル(3.2km)ずつ歯をくいしばってこなし、2週間とちょっとかけてやっとゴールを切ったんです。

メダルもない、公式レース結果にも残らない、たったひとりの闘いだけど、これだけの苦難を乗り越えてゴールを切る人もそうそういませんよね。

 簡単に言うと、2歳の子供は従来の技術では満足なものが出来なかったが、3Dプリンタのおかげで複雑で小さなパーツを軽い素材で作ることが可能になった。そして、それを使って作られた義手は従来は出来なかったことを可能にしてくれた。おもちゃで遊んだり自分でご飯をべたりだ。手短にいうなら「それは彼女の生活を変えた」。

 ぜひ、ビデオを見て欲しい。

3-D Printer Brings "Magic Arms" to a Two-Year-Old – Mike Isaac – News – AllThingsD

Using a smaller 3-D printer that Rahman already had in his office, the researchers were able to print the smaller WREX parts from the scaled-down designs. Instead of metal, the 3-D printer fabricated the new parts out of ABS plastic, which proved sturdy enough to hold up to everyday use.
The result? Emma can now move her arms about freely and much more easily than ever before. She can play with toys, feed herself and even hug her parents without needing their help. In short, it changed her life.

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