大河原克行の「パソコン業界、東奔西走」:富士通デザイン部門が提案する未来のPC
「PCが生活のなかで利用されるようになり、生活空間に溶け込むようなものがものが求められている。デザインの観点から見れば、将来的には、PCと家具との境界線がなくなることも想定される」と上田部長は語る。今後のデザインにとって、家具との融合は大きなテーマといえるかもしれないといったことを感じさせる内容ともいえた。
へえ、こんな生活空間になるんだ・・・30年後にはレトロフューチャーとして懐かしがられるかもしれないな。
夢のコンセプトモデルに生活感を漂わされても困るが、中途半端なのだ。中途半端は富士通のキャラではあるが、もうちょっと何とかならんのかな。
「早ければいまから3年後、あるいは2010年頃」というのであれば、もっと現実味のあるプランでなければならないだろうし、コンセプトモデルとしてデザイナーの創造性を羽ばたかせるなら、もっと夢のあるもので無ければ面白くない。
俺が一番嫌いなのは、どのPCも今のキーボードに似せたものを使っていること。とくに、右のローテーブル型液晶デスク・PC。キーボードはタッチパネルなのに、わざわざキーボードのような枠線を描いた上にタッチパッドまで描いている。
こんな、100年たったって誰も使わないような思い切ったものをデザインしながら、開けたら今のノートPCを模したインターフェースって、センスが悪いとしか思えない。
リアルな生活人としての感覚からいえば、物置と化してしまうローテーブルの天板を立てるなんて考えられない。机の上に置いてある雑多なものを片付けてから液晶を開くのか?液晶でテレビを観たかったら開けっ放しになるだろ。だったら、最初から壁掛けのパネルと上に物を置いても大丈夫なテーブル型ユーザーインターフェースにすればいい。それも、アフォなJISキーボードを模した(しかもテンキーまで)絵を描くんじゃなく、液晶で仮想キーボードを描き、ある時はテレビ・ビデオリモコン。ある時はAV編集卓、ある時はキーボード(50音順とかM式とか自由に選べる)になるようなユーザーインターフェース卓のほうが面白いだろ。それから、こんなローテーブルなんて置く場所ない家のほうが3年後の日本には多いだろうから、家具調コタツ型を熱望ね。
まあ、富士通の・・・・なデザイナーの思いつきに目くじらを立ててもしょうがない。彼らのセンスはDeskPowerとかビブロとかで十分堪能したからね。一番の問題は、下の写真にあると思う。彼らは3年後か2010年には日本は英語の国になっていると思っているらしい。