8輪電気自動車

 Elicaという8輪駆動の電気自動車の番組を観た(放映は日曜か土曜だった)。

 そこでは、走行性能を中心に最高速や加速性能を追求していた。最高速は380km/hをマークし、加速度の比較としてポルシェと競っていた。しかし、相手のポルシェは市販のナンバーつき公道仕様だった。

 電池だけで5000万円もかかっている、プロトタイプと一般公道車を比較してもねえ。ドラッグレーサーと比較しろとは言わないが、C1カー、無理でもプロトタイプクラスのラリー車くらいは持ってきてもらわないと比較できない。プロトタイプカーは一般車両より加速が上回っているということにしかならない。

 別の視点で、これからの電気自動車に求められるのは、最高速や加速性能ではないだろう。そんなことは百も承知で勧めているプロジェクトだろう。電気自動車の可能性を切り拓くための先鋒を担っているがために、敢えてこれまでガソリン車にかなわないといわれていた最高速や加速性能の向上に望んだのだろう。

 だからこそ比較対照にはプロトタイプカーを持ってくるべきだった。例え負けてもいい。ここまでいけるんだというところを見せて欲しかった。

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