ウルトラブックの現状にはウルトラがっかり? – TechCrunch
まだ結論を出すには早いが、CULV の二の舞になる可能性は高そうだ。書かれている指摘のほとんどに納得する。
CULVを売ろうとPCメーカーと取り巻きマスコミが騒いでいた頃(ほんの3年前だが) Acer の cerelon su2300 搭載機を買おうかと本気で考えていた。結局、思ったほど価格が下がらず買いそびれているうちに iPhone を買い CULV に興味を失った。今では、iPad を買ったこともあって、さらに要らなくなった。これがヲタ市場の競争環境を表していると思う。モバイル端末を持ち運び用のセカンドマシンとして考える、光学ドライブが要らない人間にとっては、タブレットでよくなってしまったのだ。
一方、「家のパソコンが古くなったから買い換える」というタイプの家庭では光学ドライブのないパソコンなど受け入れられないだろう。ここで重要なのは「買い換える」だ。ヲタと違って、買い増さないのだ。だから光学ドライブが必要なのだ。そして、そのような需要のほうが多い。これは、家電量販店のパソコン売り場での客と店員を見ていたらすぐに分かる。彼らは新製品が出るからと予約購入したり店に並んだりしないから話題にならないが、ボーナスシーズンや今頃には家電量販店の売り場で、店員に話を聞いて購入する機種を決める。どれも、ヲタには信じられないことだが事実だ。彼らは「パソコンを買いに電器屋に出かける」のだ。Windows マシンでも、intel core i7 マシンでもない、まして MacBook air でもない、「パソコン」だ。結果的に intel core i5 搭載機を買うかもしれないが、彼らにとっては「パソコン」でしか無い。そんなユーザにとって重要なのはスペックと価格だけだ。できることが多いほうが、軽いことより重要だ。デジカメが無駄に画素数を増やしたのもこのせいだ。
ultrabook への対応を進めながらも、低価格志向にも配慮したのがオンキョーだというのは面白い。PC組立専業の企業には見えないものが見えているのか、全く闇雲に放った矢なのか。ここに市場はあるのか見守りたい。自分は「ultrabook も Sllimbook も個人ユーザを惹きつけることはない」に入れる。
ただし、コンプライアンスとセキュリティの観点から外部ストレージの接続やアプリのインストールを禁じられることが増えてきた社給PCには光学ドライブが無いことは却ってメリットになる場合があり、社給PCのリース切れ更新需要は見込めるかもしれない。