条件反射:いい加減なアンケートに釣られる

Japan.internet.com Webマーケティング – Blog 作りで重視する機能「作成が簡単」――72.8% 【第1回 Blog に関する調査(後編)】

 話題にしたい気持ちは分からないではない。新しいサービスで需要をあおりたいのだろう。悪気もないんだろう・・・しかし、何でもかんでも%で分析した気持ちになってもダメだって。

 「調査対象は、全国の10代から50代のインターネットユーザー1,044人。」とそこそこの数字だ。年代もネットユーザーの分布に近いようだ。しかし、問題なのはその次。「 Blog を作成したことが『ある』と答えた人(5.4%)に、現在作成している Blog のカテゴリについて聞いたところ」と、これ以下の回答はこのたった56名が母集団となっている。つまり、一人の投票が約2%に相当するということだ。こんな大雑把ないい加減な調査ではblogユーザーの動向や志向を推し量ることは絶対に無理だ。

 小数点以下まで表示しているのは、数字に信憑性を持たせたいからだろうか・・・母集団が50名程度では無意味だ。

 ここに示されたデータで言えることは、「blogをしている人間は、ネットユーザーの中でもわずか5%に過ぎない。」ということだけだろう。

 この数字を見ていると、blogはキャムズを越えるどころか、アーリーアドプターすら惹きつけていないということじゃないのか。これまでも、日記やテキストサイトがその中にいる人たちにとってのみ大きな盛り上がりをしていたのと同じ程度の盛り上がりなんじゃないだろうか。少なくとも2004年4月は。

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