新ドメイン取得・ロリポップ+ムームー:追記

 現在契約しているレンタルサーバー(ドメイン名:draconiaweb.org)を解約して、新規にロリポップムームーで別のドメイン名(draconia.jp)を取った。

 解約の契機は現行業者のサーバーが不安定なこと、自宅サーバーを立てたこと、安いドメイン登録業者が出てきたことだった。現行レンタルサーバーの仕様は「サーバー200メガ、メールアカウント設定自由、cgi可能(制限あり)、PHP不明、sendmail利用可」というもので、ドメイン維持費用込みで年間18,000円というものだ。

 現行業者のサーバーが不安定になったり移動(ホスティングマシンの変更)が3回ほどあり、その度に何がしかのファイルが消えた。PCにバックアップのあるhtmlは大丈夫だったが、cgiで管理していた掲示板が全滅して娘に恨まれた。また、移行時のファイルの引越やアカウントの再設定が面倒でうんざりしていた。それがきっかけで自宅サーバーを運用することになったのだった。

 自宅にwebサーバーを立てたら、レンタルの200Mが無駄に思えてきた。ところが、その業者では安価でwebサーバーの容量の小さいプランはメールアカウント数に制限があり、家族のアカウントが賄えなかった。しかも、数ヶ月前あたりからスパムに帯域を食いつぶされているのか、送信できないことが多くなり始めた。サポートにメールを送っても全然改善されないので、メールでしか使わないサービスのメールが不安定じゃ意味がない。

 そこで、整理してみる。

1.安定のいい所
2.独自ドメインを使う(現行のものを移転できると最高)
3.メールアカウントが5以上(自分で設定できれば最高)
4.合計で1万円以下

 どこかのMLでロリポップとどこかを組み合わせると独自ドメインを安く構築できるという情報を読んだことを思い出した。ロリポップというレンタルサーバーサービスの名前はblogでは良く聞いた。ココログなど大手ISPによるblog設置サービスが開始される前に、個人でMovableTypeをインストールできるwebサーバーが少なかったからだ。また、ここは去年の早い時期からMovableTypeを積極的にサポートし、cgiだけでなくMySQLサーバーまで開放しているということで、良く目にしていた。その時点で俺は自宅のサーバーにMovableTypeを構築済みだったので、気にも留めなかったのだが、頭の隅に「ナウでヤングなサーバー」というコピーは残っていた。

 改めて調べてみると、ムームーという同じ会社のドメイン管理サービスと組み合わせることで、俺の目的が安価に達成できそうなことが分かった。現行のドメインの移転は、手続き的に面倒そうなので、諦めた。安定については使ってみないと分からないが、あまり叩かれているところを見たことはないので大丈夫だろうと思う。blogのエントリや再構築のときに重いというエントリを読んだ記憶はあるが、俺には関係がないからね。

 新しいドメイン名はdraconia.jp。draconiaweb.orgを取得するときにはdraconiaはどのTLDも取られていて仕方なくwebをくっつけて使っていたのだ。draconiaweb.netとかに比べると登録・管理費用は高いがそれでも、年間4000円弱だ。ロリポップのレンタルサーバーを併せても1万円行かない。現在のほぼ半額だ。

 本来は、ロリポップでサーバーを借りる必要はない。しかし、自宅サーバーでメールソフトを動かすのは恐い気がするので、今は動かしていない。webサーバーならトラぶって電源を落としても誰にも迷惑はかけないが、メールは違うから。

 ドメインを申し込んだのが金曜で、振込が実行されたのが月曜日。火曜にはムームーの設定が完了しロリポップの設定も終わってしまった。

 これまでのサーバーでは、管理者権限とユーザー権限は分かれていて、ユーザーIDでftpサーバーにログインしたら、自分のユーザーディレクトリより上には行けなかった。使用可能なサーバー容量の制限もユーザーごとに可能だった。ユーザーの扱いはISPのユーザーのように http://www.draconiaweb/~username/のようになった。この辺は、linuxのユーザーとApatchのユーザーディレクトリ利用可設定をそのまま使っているような感じだ。

 ロリポップの場合は、メールアカウントは複数持てるが、ユーザーのアカウントは一つだ。その代わり、サブドメインをオンラインで追加費用なしに設定できる。ドメインを共有してwww.dracon.jpとa-san.dracon.jp,b-san.dracon.jpといったサブドメインを設定して、それぞれのルートディレクトリを別に作れば(共有も可)、http://www.dracon.jp/index.html と http://a-san.dracon.jp/index.htmlで別のページを表示でき、チルダとはお別れできる。逆に、ftpアカウントが一つなので、複数の人間でサーバーを利用するときには、別の人間の作ったデータを削除したりされたりしないように注意が必要だ。また、「隠し事」はできない。

 一つだけメールの仕様で残念なのはメールフィルターがないこと。フィルターセッティングが決まってスパムが減ると気分がいいから少し残念。ybbに転送して、ybbのフィルターを通して読むというのも手だが・・・フィルター設定の自由度が低いので、特定できない反復しないスパムに対抗することが難しい。今のフィルターで一番効いているのはキャラクターセットだから。Yahooのではこういうものに対抗することはできないだろう。

 独自DNSが使えて、メールアドレス無制限、サブドメイン無制限、webメール有り、MovableTyep設置可能、sendmail利用可、パス(サーバーのディレクトリパス)公開、でこの値段なら自宅にサーバー立てる必要はないかもしれない。なお、DNSレコードの更新が済んでいないだろうから、まだhttp://www.dracon.jp/にはアクセスできない(3/30)。テストでメールを送ってみたら、ezwebのサーバーに蹴られてしまった。

□追記1:
 31日の夜にアクセスしたらつながっていた。現在はエラーメッセージだが、少なくともDNSとして登録されたことが確認できた。メールの送受信もできるようになった。

□追記2:ロリポップのメール(独自ドメイン)の仕様で分かったこと:
○良い点:
・5件まで転送可能

・文字コードに気を使う必要がない。

●惜しい点:
・reply-to ヘッダの設定不可能
・上にも書いたが、フィルター設定できないこと。(これは、webメーラーに限らない。自分でスクリプトを設定してブロックできるのかどうかは不明。)
・エイリアス(別のアドレスを一つのアカウントで受信)が不可能(複数のアカウントを作成し一方に転送することは可能だが、アカウント管理が面倒になる)
・添付ファイルが1メールに1つに制限されている(圧縮ソフトで一つにする必要がある)
・アドレス帳機能はあるが、データをインポート・エクスポートできないので、複数のアカウントで使いたいようなアドレスは一々各アカウントで入力する必要がある。
・自動チェックがないので、手で更新しなければメールが届いているかどうか分からない。

□追記3:
 メールの仕様について質問フォームから質問を行ったら、数時間後に返事が返っていた。内容にはがっかりしたが、対応は良かった。

□追記4:
 もう一つ思い出した。ロリポップにはMLがない。スクリプトを入れて自分で設定すればいいのかもしれないが、自分でやったことがないので分からない。ユーザーが入れないディレクトリに設定ファイルが必要だったりしたらアウトだからなあ・・・今のサービスでは自由にMLが作成できて少人数で使うのには便利だった。機能が制限されているので不特定で公開するようなのは危なくて使えないが、簡単に作れるのは大きかった。

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