JR西日本車内放送変更

 先日まで「混雑した車内では、ペースメーカーへの影響等、他のお客様の迷惑なりますので、携帯電話の電源はお切りください」と、がら空きの時間帯でも繰り返していたJR西日本の放送が変わった。

 「優先座席の周辺では電源オフ、それ以外はマナーモード。通話は原則禁止」という内容のものになった。心を閉ざしヘッドフォンに集中していることが多いので、いつから変わったのか分からない。

 ということは、これまでの主張がでたらめだったことを認めるわけね。これまで、うるさく言ってきていたことに根拠は無かったのね。不要な不安感を煽るような放送をしていたことについての謝罪はなしか・・・腹立たしいのは、根拠のないペースメーカー悪影響説を振りかざし、電源を切れとうるさく放送していたことだ。このことについては前にも何回も書いた。

 もし、本当にJR西日本がペースメーカーに悪影響があると認識しているなら、主張を変えるべきではない。必要なのは証明することだ。そういう証明を行うことを怠っていながら、がら空きの車内にまで同じ放送を繰り返していたのが反感を買っていたのだ。それなのに、世論がうるさいとなると、突然の方針変更か。無責任きわまる対応だと思う。

JR西日本:車内における携帯電話マナーの統一
 車内における携帯電話マナーのご案内については、これまで鉄道事業者ごとに内容が異なっておりましたが、このたび関西20の鉄道事業者では、内容を統一しお客様にご案内することとしました。

 具体的には、心臓ペースメーカーなど医療用電気機器をご使用のお客様に安心してご利用いただけるように、優先座席付近では携帯電話の電源をお切りいただき、優先座席付近以外では携帯電話をマナーモードに設定のうえ通話はご遠慮いただくようお客様にご案内してまいります。

 一見正論に見える。しかし、本当にペースメーカーに悪影響があるなら、大事なことが書き漏らされている。そう、「ペースメーカーつけた人間は優先座席付近に座れ」ということだ。「ペースメーカー装着のお客様は優先座席付近にご乗車ください」となければいけない。

 なのに、それが付いていないということは、最初からペースメーカーに影響なんかないと思っていたのだろう。しかし、ペースメーカーに悪影響があるというと説得力があるから使ってみただけなんだろう。批判が強くなってきたので、今回のような措置をとってはみたものの、ペースメーカー装着者を制限するような印象をもたれても困るので、黙っているのだ。と、俺は思った。

 ただ、メールやゲームは公認ということで、昔のように車内でいろいろメモれるかもしれない。

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