パーツ交換できるスマホへの挑戦者「Fairphone」

 未だにこんな挑戦者が現れるのは嬉しいが買うことはない。

 携帯電話を買い換えるのは「一部のハードウェアが壊れたから」ではないからだ。モジュール交換で治せるような要素パーツだけが壊れるなんて考えにくい。一番多いのは「落として液晶が割れた」だろう。しかも、液晶が割れるような壊れ方したときに他のパーツが無傷かどうかをユーザーが判断できるのか。「益陽を換えても直らなかった」で次々モジュールを買い替えるような自体になるのではないか。

 また、機能も限られるし重い。モジュール交換できるようにするためにはモジュール間の着脱パーツを付ける必要がある。スペースを取るし重くなる。その着脱パーツの接触不良という副次的トラブルも発生する。また、防水も期待できないだろう。スマホが防水化されたおかげで持ち運びがかなり楽になった。

 最も致命的な点だが、スマホを買い換えるタイミングは壊れたからではないということ。新機種のカメラ性能がほしいとか5G通信で高速通信したいとかだろう。Androidの場合はメーカーがOSのアップデートに対応していないのでというケースもあるだろう。モジュールタイプの機種で通信機やCPU、カメラを最新機種にアップデートできるのならいいが、そうじゃないのなら交換できる意味が無い。

情報源: パーツ交換できるスマホ「Fairphone」さわってみた:普及の鍵はユーザーと市場の価値観の変化?

モジュールタイプのスマートフォンという考えは、その昔GoogleがProject Araとして取り組んでいた頃からかなり注目していました。パソコンを自分で組み立てたことのある人間からしたら、素晴らしいアイディアだと思います。ただ一般的ではなかったようで、Project Araはお蔵入りしていしまいましたけど。コンセプトではなくリアルで使えるモジュールタイプのスマホの代表(というか一択のみ?)といえば、Firphone。オランダ発、モジュールタイプで修理ができるようデザインされたスマートフォンです。他がモジュール型で苦戦・失敗する中、第4世代となる最新機種Fairphone 4まで続いていることは賞賛に値すると思います。もっと注目されてほしい。

 この話題については何回も書いた:下のエントリは Project Ara が中止されたときのもの。

予想通り>Googleがスマートフォンをモジュール化するProject Araを中止 – GEEK_12

2016年の Google I/O では実機のデモもやってたらしい・・
ーグル「Project Ara」–担当責任者に聞くモジュール式スマートフォンの現状

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