予想通り>Googleがスマートフォンをモジュール化するProject Araを中止

project ara logo この種の端末については一貫して疑問を投げかけてきた。予想が当たったことに満足だ。楽しませてくれてありがとう。明らかに無理だと分かるものに取り組んだ皆さんには賞賛を送りたい。何なら、ビールの一杯でも奢ってもいい。社宅に来てくれたら(^^)

 今、Ara のサイトを見てみたら、最初の頃に言っていたことよりかなりトーンダウンしていた。最初は液晶パネルや電池も大きさの異なるものに替えられるとあったはずだが、今では交換可能なモジュールの大きさは3種類になっていて、数も決まっている。現実的になったとはいえるが、面白さは大きく減ってしまっている。

 Phoneblock は続いていて、Xiaomi や ZTE なども名を連ねているが、コンセプト止まりや status unknown だ。一番可能性が高いGoogle(Motorola)が撤退だからしょうがないか・・・

 何十年も経って、要素技術が成熟し周辺技術が確立されれば可能性は生まれるかもしれないが、その時点でスマートフォンというプラットフォーム自体が存在しなくなる可能性は高い。もし、Ara でモジュールとされているものが単独でネットに接続できるようになればスマートフォンという形にこだわる必要はない。

 Pebble core が次世代の形かなと思う。core のような cpu (通信、cpu、ストレージ、基本的センサー類のみ搭載)と腕時計や液晶パネルなどのGUIデバイス、外部インターフェース(カメラ、スピーカー、ヘッドセット、キーボード、心拍、ケイデンス等)を bluetooth や NFC で接続して使うというイメージだ。Ara のようだが、スマートフォンのような形にする必要はない。

 更に、センサー類が直接ネットに繋がるようになれば、core も不要になる。

Googleがスマートフォンをモジュール化するProject Araを中止、パートナーへのライセンス提供はありか? | TechCrunch Japan

Motorolaで始まり、その後GoogleのAdvanced Technology and Projectsグループに移ったProject Araは、3年間開発が続いたが、このほどついに“保留”扱いとなり、実質的に中止された。

2014年にMotorolaをLenovoに売ったあとも、Googleはモジュール化スマートフォンのプロジェクトを、今のスマートフォンの設計に代わるものとしてだけでなく、未来のスマートフォンのカスタム化の方法として高く買っていた。

今回の方針変更は、Araに期待していた人びとには驚きだろう。Googleはプロジェクトにコミットしていたし、この秋にはデベロッパーバージョンが、そして消費者製品は20171年に出るはずだった。にもかかわらず、交換(取り替え)可能にすべき部位のタイプに関して、さまざまな遅れや問題が累積した。そして今それは、そんな水の中で溺死した。

Reuters(ロイター通信)の記事によると、プロジェクトは凍結されたが、GoogleはハードウェアパートナーにAraをライセンスすることを検討するかもしれない。そうなるとその機能が、未来のAndroidスマートフォンに出現することも考えられる。

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