トレーニングログ 2016/11/23 福知山マラソン PART4 反省会

敗因分析

hqdefault 感想として一番強いのは、「一万人」の多さだ。狭い田舎府道に一万人もの人間を流そうとしたらどうなるかについて考察が不足していた。

 スターティングブロックがマラソン最後尾のJだったのは仕方がない。エントリをしたのが6月20日で、その時点では完走できる自信はまったくなかったから。また、自分のペースを意識した練習もしていなかったので、完走できたとしてもどれくらいの時間で走れるか予想すらできなかった。だから、タイムオーバーギリギリの5時間半を目標タイムとして申込んだのだ。6月時点の情報で下した判断を誤りとは言えないだろう。

 次にスターティングブロックで最後尾になったことだが、気温が低くて雨模様の時にスタート前に長時間外にいるのが得策だとは思えないので、ギリギリに行ったのも間違いではなかった。

 失敗だったのは、トレーニング方法だ。4時間半を目標として6分前後のペース走を繰り返していた。Jブロックが渋滞するというのはどなたかのブログで知っていた。が、10kmもして川沿いに入ったら空くと思っていた。前半が7分台であっても、そこから6分平均で通せれば、給水や補給を入れても4時間半前後でゴールできると思っていた。ところが、10㎞すぎても混雑は続いていて、いつまでたっても6分台のペースに上げられなかった。もっと体力に余裕があれば縫って上がっていくこともできるのだろうが、怖くてできなかった。速度が遅いので心肺系は余裕で呼吸が荒くなることも全くないが、普段のフォームではしれないので変に足がつかれた。むしろ、速度を遅めに走ることで足に疲れが溜まってしまった。

 20㎞前後で一度空いてきたが、対向車線を復路の選手が来るということで往路のランナーは左車線に追いやられたためにまた人口密度が上がってしまった。これは完全に予想不可能な事態だった。道路が空いて好きなペースで走れるようになったのは折り返した後で、往路の選手が関門で切られた後(往路側のランナーがいなくなるので道路全体が開放されるから)だった。その時点では、右の大腰筋と大殿筋が限界近くになっていて、いつものフォームを維持することができなくなっていた。

 30㎞あたりからはフォームに対するこだわりも捨てて、楽なフォームを探して手探りで走った。たまにある下りではヒールストライクも恐れずストライドを稼いだ。基本はピッチ走法だが、35㎞を過ぎると右の大腰筋が痛くてピッチを維持できなくなった。

 もし、一万人の人混みが府道に殺到したらどうなるかに対しての想像力があったら、6分ペースの練習とは別にキロ7分の練習ができたはずだ。キロ7分ペースに最適化して疲れないフォームという引き出しがあれば、空いてきたときのために筋肉を温存しておくことができただろう。これが今回の敗因。

反省点

 ヘッドセットの電池が途中で切れたのは痛かった。ヘッドセットのチョイスが悪かったともいえるが、充電のタイミングが悪かったらしい。来年までにヘッドセットを更新するしかないだろう。ヘッドセットから「Low battery please charge」と聞こえてきた時のうんざり感はない。せっかくのプレイリストも無駄になってしまった。

 心拍センサーがずり落ちたのもだるかった。普段からあるが、ランニングベストを付けているときには余り起こらないので油断していた。バッグの荷物が減ったことでストラッ部を押さえる力が弱くなったのだ。心拍センサーは走りとは関係がないが、中途半端にずれるとうっとうしい。走りながら直してもなかなかいい位置におさまらない。ブラジャーのような肩紐でも付けるか・・・

 アミノバイタルをランニングベストの背中ポケットに入れて走ったが、取り出すのがめんどくさくて時間がかかった。走りながら取り出せるところに持てば、ちょっとずつ飲むことも可能だっただろう。胸ポケットの大きなランニングベストが欲しい。

良かった点

 補給関係はうまくいったと思う。最後まで空腹感を感じなかったし、走行中に胃もたれすることもなく快調に過ごせた。朝食が多すぎたかもしれないが、結果的には問題はなかった。スポーツようかんはラップにくるんでいったので食べやすかった。もとのパッケージのままだったら、寒風の下で手袋を外しかじかんだ手で包装を解かなくてはならない。もしラップにしていなかったら食べなかっただろう。スポーツようかん+は手袋のままでも走ったまま食べられた。

 ランニングベストは正解だった。アミノバイタルなど水分補給もできる補給を負担を感じずに持ち運べるのはいい。多くのランナーはベルトポーチを使っていたが、上下するのが目視できるくらいで、自分だったら耐えられないと思った。

 自転車のジャージも正解だった。大きなポケットがあるので、タオルや補給食のゴミとかを全部放り込めた。途中、雨が上がりランニングポンチョを脱いだ時間帯があったが、使わないポンチョを背中ポケットに入れておけた。雨が上がった時にポンチョを脱いで道端のボランティアに回収してもらっている人が多かったが、終盤で雨が降り出した時に困っただろう。

 キャップ型の帽子をかぶっていったのも大正解だった。「陽射しがなくても帽子はかぶった方がいい」というのを何処かで読んで従ってみたのだ。このアドバイスに感謝した。これが無かったら雨がメガネにかかってうっとうしかったはずだ。メガネに水滴が溜まるのは顔に水がかかるよりイライラする。シャレオツジョガーとは無縁なねずみ色(グレーとはいいにくい)のメッシュの野球帽(600円)だがwww

 シューズは結局 New Balance Vazee RUSH にしたが、比較する対象がないので、正解だったかどうかはよくわからない。NIKE FREEで行ったらもっと楽だったかもしれないし足が痛くなってリタイアしたかもしれない。少なくとも、シューズに起因するトラブルは全くなくて快適だったので後悔は全くない。

感想

 すべてのことが初体験なので面白かった。予想外の人出と活気に驚いた。

 運営はこなれていて、非常にスムーズに運営されていた。多数のボランティアや業者、関係スタッフがそれぞれの役割をきっちりしているように見えた。混雑をさばくアナウンスも的確で流れが滞ったり、戸惑った人が立ち止まったりというシーンも見なかった。一番驚いたのは、スタート前の仮設トイレでの誘導だ。ランナーを一列に蛇行並びさせて、番号が振られた仮設トイレのそこここに係員が立ち、どのトイレが空いたかを列の先頭にいる係員に大声で伝え、その係員がランナー一人ひとりに「46番」とか行って誘導していた。ゴール後の動線もよく考えられていて、途中で完走証、水、完走記念品を受け取りチップを返すようになっていた。流石に26回目の大会だけある。

 後、寒い中で沿道で声援を送ってくれた方々には感謝の気持ちしかない。給水を受け取る時には必ずお礼を言ったが、他にはカップを拾ってくれてる人や、チョコをくれた女の子の他、数人に「ありがとうございます」と言えただけだった。

 ひとつだけ運営にお願いしたいことがあるとすればコース中の仮設トイレの数を増やして欲しい。トイレに列ができるから立ちションに走る連中が出ると思う。今回は気温が低く天気が悪かったので例年より多いのかもしれないが、ちょっと残念だった。ランナーのモラルを問うのは当然だが、列ができてるのを見て諦めた人も多いのではないか。自分は帰りで人口密度が下がって、コースから少し距離のある公園のトイレを使ったので全く並ばずに済んだ(前に天橋立に自転車で行ったときの帰りに入ったトイレだ)。