自動車の未来に関する議論+α

photo-google auto drive car 前に、自動運転が普及することで「運転」の概念が変わる。このことが自動車の所有形態に影響を及ぼすことは書いた(自動運転車普及への障害 自動運転(3))が、金融業についてまでは考えが及ばなかった。

 もっと影響が広がることに思い至った。

・個人所有の自動車が減ると駐車場が斜陽化する。個人向けの月極はもちろん、繁華街周辺の時間貸し駐車場も不要になる。住宅の設計が変わる。
・人間の移動距離が一定だとすると、自動運転タクシー(自動的に待機所から顧客の支持した地点に移動し、目的地まで運ぶ)が普及すると自動車の台数は大幅に減る。今、個人所有の自動車はほとんどの時間駐車場で待機しているからだ。複数で使い回すようにすれば一台あたりの稼働率が大幅に上がる。
・金融業については、個人所有が減っても企業所有のタクシー台数が増えればリース契約数は減らない可能性もある。ただし、個人でローンやリースで買っている人の数も減るので、どうなるかはバランスだろう。(個人で現金で購入したり、ローンが払い終わった自動車の台数が減る分にはローンの契約数の減少にはならない)。
・自動運転が普及したら、飲酒運転が存在しなくなるから、田舎の飲食店でのアルコール消費量が増える。
・交通事故が減るから、交通事故に費やしている社会資本(警察、救急医療体制、安全協会)が大幅に減らせる。自動運転に慣れば免許証が不要になるから、免許証関連のビジネスで甘い汁を吸っている奴らが不要になる。
・高速道路の料金所が不要になるので、料金所の係員が不要になる(ネットワークで誰がいくら使ったか管理できるので現金徴収は不要だから)。
・JAFに入る必要がなくなる。
・自動車保険に入る必要がなくなる。
・脳死状態の臓器提供者が減る。人口臓器への社会的な要精が大きくなり研究が加速する。
・交通事故が減ると弁護士の仕事が減る(日本の場合あんまり影響ないかもしれないが)。

シリコンバレーに住んでいる人のように、私は変化が起きると信じており、現状の自動車の所有方法は、破壊的イノベーションが起きるべき段階に達していると考えている。しかし、個人向け自動車販売台数が過去最高を記録する中、いつ、そしてどのように変化が起きるのだろうか?改革の担い手としては、Tesla、Uber、Google、A..

情報源: 自動車の未来に関する議論に欠けているもの | TechCrunch Japan

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