こういうのを見ると、「何のためにAppleは審査してるの?」と素朴に思う。大量に提出されるアプリを全件チェックするときにiPhoneで起動してはいないのだろう。しかし、安全をアピールしているのに、誰が見ても明らかにおかしいと思えるアプリがランキングの上位に位置するまで見つからないのは問題だ。自社の権利を侵害していなければ他者の権利が侵害されても興味はないのかと思ってしまう。
こんなドストライクな名前つけてるのに審査を通ってしまうというのは審査のプロセスに問題がある。Apple ほどの企業なら、登録商標のDBを持っておいて名前をチェックする工程を付け加えることは簡単なはずだ。
ただ、このアプリに飛びついたユーザも 100% 被害者とは言い難い。「怪しいアプリですぐ消されるかもしれないから急いでダウンロードしよう」といった乗りで買ったユーザが大半だろう。そんなアプリがまともに動かなくても自業自得ともいえるが。
任天堂の知らないところで偽ポケモンゲームがApp Store売上ランキングNo.2に! しかも動かない(→削除されました) : ギズモード・ジャパン
※編注:アプリは既に削除されたようです。
完璧に非公式で完全に違法な偽ポケモンゲームが、どうしたわけかApp Storeに現れ、有料アプリ売上ランキングNo.2まで上り詰めてから全く動かないことが分かり、「アプリの審査はどうなっとるんじゃい!」と新たな話題を振り撒いてます。
問題のポケモンアプリは「Pokemon Yellow」。
任天堂が作ったのでもなんでもなく、ダニエル・バーフォード(Daniel Burford)という、なんかその辺にいる人が作ったものです。
任天堂ぐらいの会社ならiOS対応ゲーム出すと決めたら世界中に告知するだろうし、絶対任天堂自身で作ると思うので、これだけの人気ゲームをどこの馬の骨ともわからないアプリ開発者が作ったという時点で普通はおかしいと勘付くはずですよね?
怪しいものはストアに出さない。簡単なことなのに…。
百歩譲って、このポケモンのポートが任天堂製じゃないことにアップルが気づかなかった、としましょう。ちょっと考えにくいですけど仮に。でも、全く動かないことまで見逃してた、なんてことが本当に有り得るんでしょうかね…。米GizインターンのKifも買ったんだけど、なんか起動する度にクラッシュするだけなのです(お金はギズが払ったんで心配しないで!)。アプリストアにはレビューが1300件ついてるんですけど、みんな同じこと書いてます。動きもしないアプリなんですね。詐欺。偽物。金返せーこんなことならチキンナゲットでも買った方がよっぽど良かった! みたいな。
動かないアプリは店に置かない。簡単なことなのに…。
しっかしまあ、こんなアプリ、ダウンロードする方(Kif、君もだよ)もする方ですよ。どうせ見た瞬間に「ポケモン! ピカチュー! 買っちゃえー」って思ったんでしょ? 1ドルだしね。でも次からはレビュー読んでから買おうね。じゃないと、またこんなフェイクで違法なポケモンのポートみたいなトンデモアプリが有料アプリ売上TOP2に出てきちゃいますよ~。
レビューに苦情殺到のアプリは買わない。簡単なことです。