記録のために書き留めておく。
あと数時間で Apple watch の詳細が発表される。数百万台は売れるだろうが、iPhone や iPad のように単独のエコシステムを築くだけでなく、Android という派生商品を巻き込んでモバイル端末を普及させたようにスマートウォッチを普及させられるかどうかは未知数だ。個人的にはそうならないと思う。
ただ、Apple watch が家電量販店ではなく百貨店や宝飾品店などの、デジタルヲタクが足を踏み入れられないような店のショーウィンドウに陳列されるようになれば違う結果になるかもしれない。自分はイオンモールの時計屋さんですら入るのに二の足を踏むくらいだからそんなオサレなお店で買物をするような人たちの購買行動について感情移入できないから、どんな行動をするのか全く分からない。
10年以上前だが palm が PDA としてセレブに大流行した時には何万円もするケースが売れたりスーパーモデルが palm を使っているシーンがファッション雑誌に載った。そんな小物になることができれば流れができるかもしれない。2年位前にバーバリーの役員をスカウトしたのがここで効いてくるんだろうか。
これまでのスマートウォッチはデジタルヲタクを相手にして失敗した。「キックスターターで成功」などというのはコップの中の嵐というより猪口の中のそよ風だ。そもそも、日本の一般人はキックスターターという言葉すら知らないし、まして、そこで成功したというデバイスなんて全く興味もない。
少なくとも Apple は一般マスコミの露出も高いし Apple のブランド認知も高い。これを活かしたマーケティングが功を奏するかどうか。これが失敗したら他のスマートウォッチは全て終わるだろう。Apple watch の成功を一番強く願っているのが Android のスマートウォッチを作っているメーカーかもしれない。(前にも書いたか・・・)