日本の未来は?米ブラックフライデーのネット売上高は24億ドル、iOSがAndroidに圧勝

2014_blackF_OS_graph 母集団がよく分からないので社会全体の傾向といえるかどうかは不明。しかし、毎年同じ調査をしているということで傾向の変化は分かる。

 「iOS対Androidでは、ページビューはAndroidからの方が多いにもかかわらず、売上高は21.88%対5.77%でやはりiOSの圧勝だ。平均発注価格もiOSの方がAndroidより約24ドルも高い。」が興味深い。日本では所得金額と無関係に iPhone が圧勝だし、チープ Android が普及していないのでこのような差は現れないだろう。

 チープ端末の Android とハイエンドの iPhone という図式がくっきりと現れている。Android 端末の販売数・稼働数が iOS のそれを上回ったことはトラフィックから分かる。しかし、それが販売に結びつかないのが現実なのだろう。チープ Android を買う層の可処分所得は iPhone を買う層のそれを下回っているのだ。可処分所得が低いから チープ Android を選ぶ結果売上が低いのか、ブラックフライデーだからと買い物をしない締まり屋だから可処分所得に関わらずチープ Android を選んだ結果なのかは分からない。

 ただ、漏れ聞こえるアメリカ社会の富の配分の偏りと重ねれば、やはり、低所得者の Android vs 少数の高額所得者の iPhone という図式が見えてくる。生活費カツカツの所得しかない家計では支出をある月に集中することはできない。月々の住居費(家賃・住宅ローン)、食費、教育費はほぼ定額だからだ。

 日本では、携帯電話料金体系のせいで大半の人間がハイエンドの機種を使っている(ネットで買い物する層を母集団とした場合)。MVNO 回線とSIM ロックフリーのチープ Android が普及すれば価格重視な層とハイエンド端末を使う富裕層(+ヲタク)とに分断される可能性は高い。来年の SIM ロックフリーの義務化の影響がどう出るか。

 結局、所得格差の影の一つの表れ方でしかないが・・・

米ブラックフライデーのネット売上高は24億ドル、iOSがAndroidに圧勝 – ITmedia ニュース

 米国のブラックフライデー(今年は11月28日)におけるオンライン小売りの総売上高は前年比24%増の24億ドルと記録を更新した──。米Adobe Systemsが11月28日(現地時間)、Adobe Digital Indexでの調査結果を報告した。

 米国では感謝祭(11月の第3木曜日)からホリデーシーズンに入り、感謝祭の翌日から多くの小売店がセールを開始する。この金曜日にはセール目当ての購買者が殺到して黒字になることからブラックフライデー(黒字の金曜日)と呼ばれる。

 昨年に続き、モバイルからのオンラインショッピングが伸びた。モバイル端末(スマートフォンおよびタブレット)からの売上高が総売上高に占める割合は、前年比3ポイント増の27%だった。スマートフォンは前年比6ポイント増の13%。タブレットは前年比2ポイント増の16%。

 モバイルからの売上高の米AppleのiOSと米GoogleのAndroidの内訳では、iOSが圧倒的に多く、79%対21%だった。

 米IBMが11月29日に発表した調査結果でも、モバイルからの売上高は全体の27.9%。トラフィックでみると、モバイルとデスクトップはほぼ互角になった(デスクトップが50.14%)。

 iOS対Androidでは、ページビューはAndroidからの方が多いにもかかわらず、売上高は21.88%対5.77%でやはりiOSの圧勝だ。平均発注価格もiOSの方がAndroidより約24ドルも高い。

 SNS経由の購入については、米Facebookが強く、次が米Pinterestだった。Adobeによると、Facebook経由の平均購入価格は114.45ドル、Pinterestは93.20ドル。3位は米Twitterで90.74ドルだった。IBMの調査では、Facebookが109.94ドル、Pinterestが100.24ドルだった。

 Adobe Digital Indexの調査報告は、Adobeが取得、解析しているAdobe Marketing Cloudのデータのうち、全世界5000社以上の企業から選択、集計された匿名データに基づいている。

 IBMの調査報告は、IBM Digital Analyticsの匿名データにもとづいている(対象企業の数などは明記されていない)。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です