小説家も主人公も青い鳥に気付くという成長モノとは言える。ハッピーエンドは嬉しいが、ローマの休日の毅然と会見場から去るシーンのような感動には遠く及ばない。
ティファニーで朝食をというと、黒のドレスに大きなサングラスと帽子の写真のイメージが強く、トーマの休日のようにモノクロ映画であるかのような印象があった。他にもカラーの写真は珍しくないのにモノクロと思い込んでいた。
もう一つの思い込みは男優についてだった。ラブロマンスなんで相手役がいるのは当然なのに、これを観るまで相手役が誰でどんな風貌なのかさえ全く知らなかった。相手役の小説家はジョージ・ペパードが演じていた。昔は二枚目俳優だったのだ。自分が知ってるジョージ・ペパードは特攻野郎Aチームのハンニバルだった。葉巻をくわえたくせのあるおっさんでしか見たことがなかったので、面影から本人であることが分かった時には旧友に会うような嬉しさがあった。(実際には旧友に会っても話題がなくて録に話もできないけど。)