映画:Crocodile Dundee II

crocodile dundee II
ウォークアバウトクリークに来ればこっちのもの
 クロコダイル・ダンディーの続編。

 ニューヨーク編ではいくつか納得いかないことがあって今イチ不完全燃焼気味。

 オーストラリア編は胸のすくエピソード満載で楽しませてくれる。

 好きなエピソードは、道案内をすることになっていたアボリジニのおじさんが悪そうな奴らがミックを探しているのだと知った時、「話にならない」といった感じで森に歩き出し消えてしまうシーン。あの時点でここがミックや彼を支えるコミュニティの手のひらの上でしか無いことが示される。それも、ニューヨークというギャングのホームでギャングがミックに対して持っていたアドバンテージをはるかに上回る差だ。

 そこからは、全てミックと友人達が一人一人とギャングの手下を捕まえる。この捕まえ方が一人ひとり違っていて面白い。捕まえてからのやりとりも洒落が効いている。また、圧倒的に強い立場を利用して殺したりしない所にこの映画を血なまぐさいものにしたくない制作の意図を感じた。それに対して、ギャングが情け容赦無く人を殺すような人間であることを示すエピソードによって、最後で殺されても嫌な気持ちにならずに済むように配慮されている。

 ミックだけでなく、アボリジニや地元の白人の友人達にも花を持たせるエピソードも爽快。

 この姿勢を保つために、最後のシーンが複雑になってしまった。悪人を殺すことを正当防衛にするためにトリッキーなことを盛り込んだが、あそこまで悪なやつなので、最後にミックを旧知に追い詰めたうえで再逆転で倒すシナリオにできなかったのが残念。

 

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