アクションカメラ戦国時代 SONY が切ったカードとは

 GoPro は GoPro 4 というカードを切った。ハイエンド機の Black ではシリーズ初の 4K 対応を果たし、Silver には標準でタッチ液晶モニタを付けた。そして、エントリーモデルとして Wi-Fi さえも除いたかけそばモデルを非常な低価格で出した。3のWhiteモデルに該当するモデルはこの世代には存在しなくなった。

 これに対する Sony のカードは小型・軽量化だった。15V、30V、100V という進化ではなく AZ1 というシリーズ名称を冠した。既存モデルの機能・性能を一部簡略化したりリモコンに持たせることで大きく小型・軽量化を行った。

 しかし、微妙だ。「小型化・軽量化への要望が高画質化に対するそれより大きかった」ということだが、電池性能や GPS を削ってもいいという意見が多かったのだろうか。今の機能・性能を落としてもいいとは思ってなかったのではないだろうか。

sony action cam 右のラインナップを見る限り AZ1 は 100V の後継機に見える。ところが、電池の持ちは悪いし、HDMI 出力もできない。さらに、リモコンとセットで買わない限り真価が発揮できない(GPSレシーバーが本体にない)ために、大多数のユーザはリモコン込みで価格を考えるはずだ。そうなると、一気に GoPro 4 Silver との価格差が縮まってしまう。AZ1 の価格が100Vと同レベルなら個性の違うラインとして認知されるが、そうなっていない。

 せっかく GoPro シリーズが円安のために割高になっているというのに、それに乗じてモデルチェンジで価格を上げて儲けようという魂胆に見えてしまう。残念だ。

ソニー アクションカム ミニ HDR-AZ1 国内発表。30%小型化して約63g、Ustream生配信対応 – Engadget Japanese

ソニーがアクションカメラの新製品HDR-AZ1 を国内向けに発表しました。9月のIFA 2014で海外発表済みの製品で、今年3月発売の従来モデル HDR-AS100V から約30% 小型化・軽量化したことが特徴です。ラインナップはカメラ単体のHDR-AZ1 と、新型ライブビューリモコンが付属するHDR-AZ1VR の2種類。

小型化できた理由は、AS100V では内蔵のGPS を新機種 AZ1 では新型ライブビューリモコンRM-LVR2 に搭載したため。従来のライブビューリモコンRM-LVR1 と同じく、最大5台までのカメラ操作や3m 防水といった機能も備えます。また一部操作のみの対応になりますが、従来型リモコン RM-LVR1 はAZ1 でも使えます。

なお新型リモコン RM-LVR2 の単品販売はありません。またAZ1 はiOS/Android/Windows 用アプリPlayMemories Mobile をインストールした端末でも操作できますが、スマートフォン側のGPS は利用できないため、AZ1 でGPS を使うにはリモコンセットを購入する必要があります。

AZ1 の主な仕様は、1/2.3型 Exmor R CMOS センサ(総画素約1680万、有効画素約1190万)、画像処理エンジンBIONZ X、ZEISS テッサーレンズ(F2.8、画角170度)、電子式手ブレ補正、IPX4 相当の防滴性。ほかNFC、WiFi、マルチ/マイクロUSB 端子、ステレオマイク、モノラルスピーカー、USTREAM ライブストリーミング機能など。

記録フォーマットはXAVC S とMP4。ともに最高1920×1080/60p 撮影が可能です。また1280×720 解像度では120p 撮影もできます。対応する記録メディアは、メモリースティックマイクロ(MK2)、microSD/SDHC/SDXC。XAVC S での撮影にはClass 10 のmicroSDXC カードが必要です。

電源は付属の充電式バッテリーNP-BY1 を使用し、約1時間20分の連続撮影が可能。充電時間は約2時間25分。寸法と重さは、約幅24.2 x 高36.0 x 奥74.0mm、約63g (バッテリー込)。

ライブビューリモコンRM-LVR2V の仕様は、寸法と重さが約幅72.3 x 高50.2 x 奥20.8mm、約98g (ベースプレートとベルト込)。充電式バッテリーを内蔵し、連続使用時間はライブビュー時で約4時間。PC で充電する際の所要時間は約4時間5分。

発売は2014年10月24日(金)。市場推定価格は、カメラ単品のHDR-AZ1 が税別3万1500円前後。ライブビューリモコンキットのHDR-AZ1VR が税別4万1000円前後。ともに防水ケースなどが付属します。

また別売アクセサリーとして、ゴーグルのベルトなどに装着するためのクリップヘッドマウントキットや、バックパックの肩ベルトに固定するためのバックパックマウントなども販売します。

「アクションカメラ戦国時代 SONY が切ったカードとは」への2件のフィードバック

  1. 前後の厚みを薄くしてヘルメットに固定できるようにすれば、
    テレビ番組のロケにバンバン使ってもらえただろうに。
    形状的に惜しい。

    1. ヘルメットの自撮り用アタッチメントを用意してテレビ局に提供するといいかもしれませんね。

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