全く興味がなくて、「変なことが流行ってるな」程度の認識しかなかった。8月に車を買い換えることを意識してから、主にリアのラゲージスペースに注目して走っている車を見るようになった。結果、流行のデザイン傾向が見えてきた。
自動車のデザインは設計された時期の流行りに大きく左右される。使用される製造技術や要素技術に左右されるというのはPCにも似ている。他社が採用した新機能(特に外観に影響する機能)はこぞって採用される。
最近ではLEDだ。ウィンカーやストップランプなどのLED化が進んでいる。LED化自体は消費電力が少ないので合理的だ。フィラメント式の電球と違ってバッテリーが弱っても暗くならない(LEDのウィンカーが点かないくらいにバッテリーの電圧が下がったら始動できない)。
問題なのは、LEDライトを搭載していることをアピールしようとするあまり、不要なデザインを産んでいることだ。LEDは配置の自由度が高いから様々なデザインが施されているが、視認性を意識するよりLED搭載をみせびらかすことが目的のようなデザインが多い。くどくて不要なデザインのテールランプやスモールライトを見るとうんざりする。
次が装飾的なメッキパーツの多用だ。フロントグリルやリアパネルに、ウィンカー周辺にメッキパーツが配されている車が非常に多い。
後、装飾的モールディング。ラインをステッカーで貼り付けたり描いたりということは全く見られない代わりにアクセントラインを板金技術で作ることが大流行中だ。さらに、前と後ろの下部に逆ガルウィング風の意匠を施したものが多いのも最近の傾向のようだ。
これらが相まってゴテゴテの山車のようなバックパネルの車が非常に多い。特に、ハイブリッド車にその傾向が強い。これは、単にハイブリッド車が新しいからかもしれないので、詳しくはわからないが。
2014 年はこのゴテゴテピカピカが流行っているが、LEDランプ類やハイブリッドが普及して差別化の”売り”でなくなったら廃れるだろう。むしろ、こういう目立つものは廃れると惨めだ。数年後に2014年の車より2006年の車のほうがよく見えるようになる間違いない。
Fiat panda や Wargen Golf、Honda city、Wargen beetle 、Austin mini のようなデザインが自分の理想だ。こういうデザインで、現代のパワートレインとエレクトリックデバイスを積んだ車がほしいと思うけど・・・儲からないんだろうな。というか、そもそも新車を買わない奴らは自動車メーカーにとって客ではないんだろう。