ペガの屋根裏部屋というポッドキャストで二回取り上げられていた。二回目(第98回 映画「フォース・カインド」、トークライブイベント「関西ゲームトークVol.1」)はペガさんとせまあさのサワダさんとで感想を語り合うというものだった。「ここで止めて、DVDを借りてこい」という言葉に乗せられて借りてきた。
「タイラー博士」というキーワードは一回目に取り上げられたときに知っていたが、それだけで他に何の前情報もなく観はじめた。
娘は怖くて眠れなくなったと訴えていたが、自分はモヤモヤで終わった。少なくとも怖いという感情は沸き起こらなかった。しかし、ポッドキャストの方々と同じ映画を観て感情の湧き上がりを共有できたので満足。
ぜひ、ここから下を読まずに借りてきて欲しい。そして、ペガの屋根裏を聴いて欲しい。ここは読まなくてもいい。
以下ネタバレ。
観終わった後で、ペガの屋根裏部屋の続きを聴いたが、まったく同じ反応だった。「えっ、これのこと?」というのがクライマックスだった。
タイラー博士のビジュアルに対する驚きが収まってから、序盤は多重人格のサイコホラーか神々の予言系かと思って期待した。しかし、途中でUFOの話が出、fourth kind(四つ目の種類)が第一種接近遭遇から始まる四つ目のUFOとの対峙方法だと分かって、「そっち方面かぁ」となった。この時点で「この映画終わったな感」が湧き上がった。
その後、古代シュメール語や楔形文字といった要素が盛り込まれ、「なるほど、クトゥルー方面に行くか」と気を取り直したがそうでもなかった。終盤で、もう一度、タイラー博士の妄想であったという情報が追加されてサイコホラーに収束するのかと思ったらそれも未消化に終わった。
二転三転した緊迫の展開かというとそうでもなく、実写といっている映像と再現という画像とが交差するドキュメンタリー風の画像と突然の大音量というエクソシスト時代から使い古された怖がらせ方は陳腐でしかなかった。大半が室内という、ミラ・ジョボビッチの出演料以外あんまり金のかかっていない作りの映画だった。
Amazon へのリンクがないということで、自分がこの映画をおすすめしているかどうかは分かるシステムになっているwww