太っ腹か? テスラ、電気自動車関連の特許をオープンソースに?

NikolaTesla ハイテク企業同士で行われている特許訴訟合戦は「先駆者としてジャングルに道を切り開いておいて、後ろに地雷を仕掛けて行くような事」そのもののように見えて残念だ。だからといって、電気自動車の普及については充電スポットというインフラが必要であり、一社の力では難しいという事情があるので、テスラが他利的共存戦略をとっていると判断することはできないだろう。

 ただ、こういう仕掛けは、パイを広げる時に必要だろう。しかも、全く新しい市場ではなく、インフラが完成した競合に満たされた市場に割って入っていかなければならないときには、同じ種類の競合と協力してでも電気自動車の取り分を増やす必要がある。電気自動車市場内でのシェアや順位はその次の話だ。

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テスラは、なんと所有している電気自動車関連の特許を、他の自動車メーカーに対してオープンソース化する事を画策しているようです。

6月3日にカリフォルニアで行われた株主総会にて、社長のイーロン・マスク氏は、電気自動車の普及の促進のために「テスラの保有する特許に関して、世間を騒がせるような大きな事を計画している」と発言しました。

3日後のBBCでのインタヴューにおいても、技術を開放する方向性であると認めています。
「我々はいかにして電気自動車の普及を加速させるかを模索しているが、我々自身が技術的な障害になっては、それも叶わない。先駆者としてジャングルに道を切り開いておいて、後ろに地雷を仕掛けて行くような事はしたくない。」

特許ゴロが蔓延るテクノロジーの世界において、この一手は新しい風となるかも知れません。アイデアを独り占めしようとするのではなく、むしろ積極的に共有することができたなら、未来はもっと早く私たちのもとに来るかも知れませんね。

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