正しい IT の使い方:ニューヨーク市の犯罪発生数を8万件も減らした情報管理システム

秋岡秀治ブログ まず、IT の導入と犯罪発生数低下の間に因果関係があるかどうか吟味は必要だ。ここでは情報が少なすぎるので、相関があったという記事の前提を信じて話を進める。

 「ココダメ」タグが付いているけど、ダメなのはNYPDではなく IT 化出来ていない日本の警察。個人でできるレベルのことさえ出来ていない。もちろん、機密保持が必要なことは多いが、事務レベルのことさえ出来ていないために本来の治安ではなく署での書類作成に時間や人員を取られるのでは意味が無い。

 それは取り締まりの現場で分かる。彼らが処理する案件の大多数はマスコミを賑わすような凶悪事件ではない。地方新聞にも載らないような交通事故や窃盗が大半だろう。そして、それらの業務の家で手書きの書類を作っている時間の割合がどれくらいあるのか一度検証してみるべきだ。

 何年か前に通勤中にカブのテールランプが切れていると因縁をつけられた時に、未だに手書きの切符を切っているというのに驚いた。宅配便のなら数秒で終わる事を10分近くかけて行っていた。そんな事こそIT化してパトロールの時間を増やすべきだ。まあ、中身は事故防止じゃなく、おとなしそうな人間の重箱の隅をつついてポイントを稼ぐだけだ。こいつらがあのうるさい軍歌をかけているような奴らや白塗りスモークガラスが信号無視したり割り込んだりしているのを見たことがないが、これは別の話だ。

 ITに関しては省庁官僚と業者の癒着による使えないシステムのオンパレードだ。IT投資しているのに全然現場の仕事は減らずに取り巻き業者への支払(税金)だけが増えて、その返戻が官僚の天下り先や政治家に流れこむという構図だ。

 何が無駄かは免許の更新にいけばすぐ分かる。未だにOHPを使っている一方で全く意味のない発券機みたいなものがある。発券機にパスコードを入れるがそんなものを使う機会は絶無だ。誰が自分の免許証に登録されている本籍を見たい?それを確認するために県に何箇所かしかない場所にでかける人間がいるか?そんなものを記録するためだけに免許証にチップを埋め込んだってアホじゃない?

 せっかく免許証にチップを埋め込んだのなら、読み取機を警官に持たせれば取り締まりの時に一々本人に記入させる必要もないし犯罪歴も参照できる。まれには手配情報に引っかかるかもしれない。

IT万歳! ニューヨーク市の犯罪発生数を8万件も減らした情報管理システム : ギズモード・ジャパン

「とは言ってもねぇ…事件にならないと警察は動けないんですよー」

であればITにがんばってもらいましょう!…というわけではないんですが、犯罪の発生前に手が打てるのがいちばんいいですよね。平和がいちばんです。

ITを使って犯罪発生数を減らすことができたひとつの成功例として、ニューヨークの例が挙げられます。1995年から犯罪発生数を抑えることがなかなかできなくなっていたニューヨーク市警は、「情報」に注目して犯罪発生数を抑えることに成功したんです。

その効果は2011年のニューヨーク市の犯罪発生数が、前年と比較して8万件も減少したことに表れます。さらに、2012年度には人口の多い全米10大都市の中で犯罪発生率が最も低くなったんだとか。

何がこれほどまでの効果をもたらしたのか。それは、それまで部署ごとバラバラに管理されていた犯罪情報を一元化した「リアルタイム犯罪センター」でした。

情報化が平和を広げたひとつの成功例、IT万歳です! もっと詳しくはMugendai(無限大)で読むことができますよ。

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