もうこれでいいんじゃ…最新Android 4.4のSIMロックフリースマホ「Moto G」が1万円台で発売へ動画 : ギズモード・ジャパン

 iPhone 5c が入り込もうとする市場を完全に焦土と化す作戰か。SIM ロックフリースマートフォンをコモディティ化してしまうつもりのようだ。これは日本のような市場より世界市場を狙った戦略商品だろう。

 この製品が対 iPhone と考えるのは浅い。Android を作る中国メーカーと真っ向勝負する気だ。しかも、それだけではない。これはキャリアに対する挑戦でもある。キャリアが端末を売るという販売モデルに対するアンチテーゼだ。キャリアへの土管化を促す引導と一定もいい。SIM ロックフリー端末と格安SIM(海外ではプリペイド)に IP 電話(skpe や 050 サービス)がこれからのスマートフォンの使い方かも知れない。Google と Apple が呉越同舟で同じ方向を目指しているのが興味深い。

 SIMロックフリー端末を売ることは Jailbreak(Android の場合は root 化) への対抗策にもなる。キャリアに代わって課金代行を収益源とする Apple と Google にとって iTunes や Google play を介さない取引は目の上のたんこぶだ。Google の場合はオープンを謳って iOS と対抗しているために制限を加える事は出来ない。そこで、root 化する必要のない SIM ロックフリー端末を安価に売ることで Google play の要件を満たさないような端末が蔓延するのを阻止したいのだろう。

 更に、ICS以降の矢継ぎ早なOSのアップデートもこの動きを裏書する。このアップデートに乗れない端末をふるい落とす意味があるのではないだろうか。kitkat を快適にドライブできるだけのハードウェアを持った SIM ロックフリー端末(Google play 対応)だけが残る状況を作り出そうとしているのではないか。

 自分の場合は iOS への投資(アプリの金額や操作に習熟したり環境構築するための時間)が累積しているので数万円の価格差があっても Android に移行することは難しいが、iPhone の SIM ロックフリー端末になら乗り換えるかもしれない。キャリアの割引がなくても月々の料金が安ければ差は少ない。現在は端末代込みで月額 6500 円程度だが、SIM カードが 4000 円くらいなら6万円程度の端末価格差は2年で取り返せる。それ以上の価格は、キャリアに縛られないことによる自由の代金と考えれば納得できそうだから。

もうこれでいいんじゃ…最新Android 4.4のSIMロックフリースマホ「Moto G」が1万円台で発売へ動画 : ギズモード・ジャパン

日本でもガンガンに売っちゃってください!

最強スペックな4G LTEスマホの時代ではありますけど、皆が皆、高速ながら高額なネットワークを必要としているわけではないですよね。そこそこ使えて、なおかつ最新のAndroid 4.4(KitKat)が搭載されてて、それでいて日本円にして1万円台のモデルなんてあったらどうでしょう?

なななんと、そんなリクエストに見事に応える「Moto G」がモトローラから発表されましたよ。4.5インチのHDディスプレイを採用し、1.2GHzの「Snapdragon 400」クアッドコアプロセッサーを備えたMoto Gは、SIMロックフリーで、8GBモデルの価格は179ドル、16GBモデルの価格は199ドルです。3Gモデルのみで、ちょっとチープな仕上がりのデザイン感は否めませんけど、この安さだから割り切っちゃってもいいのかも…

すでにカナダ、南米、欧州、アジアの一部でAndroid 4.3スマホとして年内発売が決定しており、米国で来年発売される頃にはAndroid 4.4へのアップグレードが保証されていますよ。これはぜひ日本への上陸もラブコールを送りたいところですね~

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