OEMの輪

 購入した FUJI NEWEST 3.0 は中国製だった。子供の頃、自転車のメーカーといえば、宮田と富士だったような気がする。小学校4年のとき買ってもらったToprider Zはその後高校卒業くらいまで使っていたのだった。そんな富士も今ではメーカーとしての実体の無い日本向けブランドでしかなくなってしまったようだ。

 それは、GIANT OCR-3 比較したときに気づいた。両車はコンポーネントがほとんど一緒で、フレームも全く同じに見える。仕様に書かれている、「FUJI・・・」とか「GIANT・・・」なんて、刻印を打っただけだろう。

 このクラスの製品は、販売価格から仕様の策定が始まる。目立つパーツにはそれなりのメーカー・グレードの製品を使わないと市場での競争力が保てない。そこで、シマノの変速機、レバーは必要になる。後はそれなりのパーツ類を集めればフレームに使える金額も決まってしまう。当然、フレームを専用設計してなどいられない。かくして、違うメーカー・モデル名で同じ自転車が走ることになるのだろう。

 こんなことは、PCでは珍しくもなんとも無いが、自転車でも起こっていることをはじめて知った。子供の頃の社会科の教科書には、東大阪あたりに自転車の絵があったような記憶があるが、もうないのだろう。鉄パイプを3Dで自在に曲げてハンドルを量産するおっさんは元気だろうか・・・

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です