本:美女と竹林 森見登美彦

 「わらってもいいとも」のような公開収録番組には、全然面白くないネタ(同じことを他の人が言ったら絶対に笑わないであろう程度の冗談など)でも爆笑する客がいる。というより、会場全体がそんな雰囲気だ。出演者との心理的な距離を縮めたいという意識の表現なのだろう。それは、そうすることで一体感を得たいという願望でもあり、同時に強迫観念に追い詰められた姿ではないだろうか。「空気を読む」という言い方もできる。が、その空気に馴染めない人間にとっては居心地が悪い。

 この作品を面白がれることは森見登美彦との一体感の表現になるし、森見登美彦側の人間になったという錯覚を得られるだろう。この本は森見空間に馴染めない人間には楽しめない作品だ。

 図書館で借りられて良かった。一流大学卒の若手売れっ子小説家の日常をミサワ的に綴ったエッセイ。友人と編集者と熱烈的なファンに向けての内輪受けの駄文集。何が腹立たしいって、本上まなみとリアル面会していることだwww

 オススメしないのでリンクは貼らない。

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