タブレット、初めてパソコン販売を上回る見通し(ウォール・ストリート・ジャーナル)

 経済誌が喜ぶような危機感に溢れた記事だがあまり見えていない。というより、見えていないことを見えたかのように偽っている。

 調査会社IDCが提示したのは「タブレットの販売台数が10-12月期に初めてパソコンを上回る」ということに過ぎない。PCの売上が下降しているのか伸び率が低いだけなのか分からないからだ。

 とはいうものの、昨年から目にする他の統計資料を前提にするのなら、PCの販売台数が下降傾向にありタブレットは上昇傾向にあるとは思われる。

 しかし、だからといってタブレットが「コンピューター市場の王座に君臨」というのは違うだろう。タブレットユーザのほとんどが PC を持っているはずだ。あくまでもサブ端末でしかない。メイン端末の更新が止まっているからサブ端末を買おうという人間が多いだけで、メイン端末の更新需要はゼロにはならない。

 近いうちにタブレットの市場拡大も止まり均衡が達成されるだろう。その時に十分な需要と利益率を確保することが企業にとって重要だろう。以前の Apple のような粗利益率はもうあり得ないだろうし、上位5社に入っていないようなマイナープレーヤー(日本メーカ全て)はニッチで細々と生き延びるのが精一杯だろう。

 ここで何回も書いたようにタブレットもPCと同じ道をたどる。PCと違うのは、Apple 以外に Google と Microsoft という垂直統合型ビジネスモデルを持った企業同士の戦いであることだ。しかも、昨年から Microsoft がついにPCと競合する形で Surface を売り出す事で、垂直統合型として名乗りを上げた。

 2013 年のホリデーシーズンの結果発表が楽しみだ。(話しそれてもたww)

タブレット、初めてパソコン販売を上回る見通し(ウォール・ストリート・ジャーナル) – ニュース・コラム – Yahoo!ファイナンス
10時32分配信 ウォール・ストリート・ジャーナル
 タブレット型パソコンがもうすぐコンピューター市場の王座に君臨することになりそうだ。

 調査会社IDCは、タブレットの販売台数が10-12月期に初めてパソコンを上回るとの予想を示している。ただし、10-12月期は年末商戦の時期に当たりトレンドは一時的なものにとどまるとみられ、通年ではパソコンの販売台数がタブレットを上回る見通し。

 しかし、IDCの予想が的中すれば、タブレットにとっては極めて画期的な出来事となる。タブレットというカテゴリーは、アップルが2010年にアイパッドを発売するまでほぼ存在していなかったのだから。それはまた、疲弊したパソコン市場や、マイクロソフトやヒューレット・パッカード(HP)、デルといったパソコンメーカーにとって新たな精神的打撃となるだろう。

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