本:iPad プログラミングの作法

ipad_prog iPhone アプリを作るスキルを持った人が iPad に向き合う時に読む本だった。つまり、自分には「猫に小判」だった。

 iPad が発売された当時に書かれた本なので、その後の iOS の変化によって意味がなくなったり変わったりしている部分も多いように見受けられた。

 iPhone の画面は 3 種類(旧 iPhone、iPhone 5、iPad)しか無かった。iPhone 3GS 以前と iPhone 4 は解像度は違うがアスペクト比は一緒でターゲットの大きさも変わらなかったし、iPad と iPad retina も同様の関係。また、iPad mini は iPadやiPad 2 と同じ解像度だ。ところが、iPhone 5 の投入と、恐らく来るであろう iPad mini Retina によって更に異なる解像度が必要になるだろう。

 これは、開発者に新たな負担とチャンスをもたらすだろう。いち早く対応したアプリはユーザを獲得できるかもしれないが、そのためにはその画面に最適化した UI を作らなければならない。

 iPhone SDK プログラミング大全よりは新しいので、同書にはなかった iPad と iPhone アプリの作り分けや iPad にのみある機能(その後 iPhone も対応したと思われるが)などの説明もあって、「ああ、ユニバーサルアプリを作りこむのは大変だ」ということがわかった。

 とにかく、2年前以前のものは使いものにならないことがわかった。それを、図書館で借りて確認できたので助かった。一冊あたりが高価なものが多いので、チョイスのミスは痛いから余計だ。

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