興味深い統計が発表された。
社団法人 日本レコード協会|プレスリリース:
有料音楽配信売上実績の公表開始
事実:
- ケータイ以外のダウンロードでは半年間で210万曲しか売れていない。しかも、iPodに迫る売上を見せているsonyの新型MP3プレーヤーの効果が出てもいいはずなのに、1~3月期より4~6月期の方が少ない。
- 着うた系は半年で1億を売り、順調に伸びている。
- 曲単価はダウンロード販売が200円で、ケータイは125円。
これだけを見ても、いかに既存のダウンロード販売が普及とは程遠いかが分かる。ただ、ケータイはヘビーユーザー層にfomaやWINなどのパケット料金が割安なサービスが普及してきたことが追い風になっていると思われる(月当りのケータイ支出に占める割合が変わっただけ)ので、楽曲のダウンロード販売の普及が進んだとは早計できないだろう。
着うた系の音楽ダウンロードとiTMSのユーザーには明らかな違いがあるはずだ。俺のような年代の人間は着うたをダウンロードすることはないが、iTMSには強く惹かれる。ネット上でもそのような意見をよく読む。しかし、ネットでブログを書いたりmixiのコミュニティに書き込むような人はごくわずかだ。課題は、中高年齢層のネットリテラシが不足気味な人たちにどれだけ普及するかだろう。
iTMS-Jが資料を公開するのかどうかは現時点では分からないが、それも含めて次回の発表を楽しみに待ちたい。そして、その数字を見た所属事務所が、レコード流通業者にプレッシャーをかけて欲しいものだ。ユーザーとしても積極的に、iTMSでの販売をsonyやポニーキャニオンにお願いしていきたい。