Yahoo! BBの純増が過去最低

Yahoo! BBの純増が過去最低,「おとくラインに力を振り向けた結果」 : IT Pro ニュース

 純増数が5万を大きく割り込んだ理由は三つ考えられる。一つが「ユーザー獲得のリソースを固定電話サービス『おとくライン』に振り向けている」(広報室)という点。ソフトバンク・グループの主要な代理店が,日本テレコムのおとくラインのユーザー獲得に力を入れている。二つめは2月が営業日が28日しかないこと。三つめは,事業者やエリアによっては回線の純増数がADSLを上回るなど,FTTH(fiber to the home)への移行が始まっている点だ。

 2月要因は分かるが、1の影響度は分からない。関西電力エリアでは3の要因がもっとも強い影響があったと思う。

 自分の経験でいくなら、関西地方では価格的な合理性を失ってしまったため、減っているのではないかと思う。Y!BBの一番のアピールポイントである価格で優位性を保てなくなったら何も残らない。ケータイキャリアのような番号や割引による縛りをもたない分、回線業者は厳しいだろう。

 しかも、Y!BBを使っているユーザーは価格に敏感なユーザーが多いはずだ。それ以前から使っていたISPをY!BBに移行したユーザーが多いはずだ。価格にも新サービスへの対応も早いユーザー層がADSLと大差なくなった光サービスを見逃すはずがない。今は、一時期のY!BBと同じように工事可能数=開局数という状態だろう。そしてそれは、かなり多くの割合がY!BBの減少数だ。(もちろん、これはNTT西日本の純減に直結するがそれは別の話題。)どこかの誰かに、現在契約中の回線業者とISPの利用状況と移行性向の相関について調査して欲しい。俺の予想では、「フレッツ+大手ISPユーザー」は回線種類が変わっても今の組合せのまま使い続ける人が多く、「Y!BBユーザー」は回線種類を変えるときに回線業者とISPを変えることに躊躇しない人が多いと思う。

 元々株主ではない。今では、ユーザーでもなくなったのでY!BBの動向はどうでもいいが、既存サービス業者への牽制球として生き残って欲しい。だが、eoのようなNTT回線に依存しない競合業者の出現はY!BBの構造的弱点を突くものだ。そのために日本テレコムを買い取りラストワンマイルを自前の回線に組み込もうとしているのだろうが、間に合うのか?「お得ライン+Y!BB光+BBフォン」を5200円以下に抑えられればいいが、そうでなければ、関西地方はeoに軍配が上がるだろう。対抗できるのは、NTTの営業力を活かしたフレッツ陣営くらいのものだ。地方の高年齢層にはNTT信仰のようなものがあって、NTTの営業マンが来たら話を聞いてしまうようだ。しかも、回線接続の際には無料でPCのメーラーの設定までするというサービス振りだ。ここの読者にはウザイだけだが、高齢者には心強いだろう。俺も、dyndns と apatch と BIND と PHP と MT と MT のスパム対策設定をやってくれるんならそっちにしたいくらいだ。あと、SSH、FTP、webDAV、Rendezvous(webDAVの一種か?)とかもやってくれるISPないかな・・・

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