科学の進歩

 先日、シュレディンガーの猫は元気かという本についてエントリを書いた。その本の中で、書かれていた(本は1990年ごろ発行)実験が今NASAの手で行われているという記事を見つけた。

 アメリカが全て正しいとは思わないが、こういう実験ではアメリカが世界をリードしていると思う。日本ではスーパーカミオカンデとかスプリング8くらいしか名前を聞いたことがない。宇宙に出てとなると、気象衛星の打ち上げに成功したことがニュースになるレベルだ。

 下のは、シュレディンガーの猫は元気かにもふれられていた衛星がやっと打ち上げられることになったことを伝える報道。まあ、宇宙を相手にする学問は単位が違うので10年程度は誤差にもならないのかもしれないが(10年以上前に打ち上げられた探査機が今頃成果を挙げたりする世界だからね)。

Wired News – アインシュタインの「時空の歪み」理論を実証する探査衛星を打ち上げ – : Hotwired

 ロサンゼルス発――アルバート・アインシュタインの一般相対性理論に関わる2つの重要な予測を検証するための探査衛星が打ち上げ準備を完了したと、米航空宇宙局(NASA)とスタンフォード大学が発表した。発案から打ち上げまで45年かかったことになる。

Wired News – 一般相対性理論を検証する宇宙実験、ようやく開始に目処 – : Hotwired

 重力探査B(画像)は、これまで製作された科学計測機器のなかで最高レベルの精度を持つと言われている。当初、地球周回軌道に打ち上げられた4月20日(米国時間)の45日後から60日後までに、計測を始める予定だった。

 「これまで製作された科学計測機器のなかで最高レベルの精度を持つ」というフレーズにはゾクゾクする。この実験の方法論について、説明されても十分理解できないのが悲しいが・・・

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