タブレット市場に来るイナゴの大群となるか・・・

10インチは iPad で 7 インチは Android で取り合うという図式で収束しかかったタブレット市場だが、Surface を中心とする Windows RT 搭載機が 10 インチ市場で再度 iPad にチャレンジし、iPad mini(仮名) が 7 インチ市場に殴りこみという、市場再編劇が演じられようとしている。ウォッチャーにとっては目が離せない 2012 年年末商戦だ。

目玉はこの二つだが、kindle fire HD も堅実に売上を伸ばしているに違いない(日本では話題に上らないが)。

iPad mini

 公式の招待状が届いた人がいるらしい。噂通りの内容だが、iPhone 5 に比べてリーク情報は少ない。予想デザイン画も収束を見ていない。iPhone 5 か iPad のデザインか楽しみだ。iPhone 5 の液晶を大型化したものを使って 3 万円を切れば NEXUS 7 (19,800円)に対してアドバンテージとなるが、Retina ですらない液晶の場合は 2,4800 円以下でないと辛い。

 自分的には完全にスルーなので、人気が落ち着いたら量販店の売り場で触ってみたい。

アップルの「iPad mini」発表イベントが10月23日に確定
アップルが、2012年10月23日(日本時間翌24日)にカリフォルニア州サンノゼでスペシャルイベントを開催することが決定。

複数のメディアに向け招待状の配布を開始したと伝えられています。[source: The loop

例のごとく招待状にはイベントの内容が明記されいませんが、噂されているiPadの小型版「iPad mini (仮称)」の発表が行われるとみて間違いありません。

招待状には、「We’ve got a little more to show you」 お見せしたいものがあと少しあります。

Surface

 iPad mini は発売については全く不明だが、こちらはアメリカでは 10/26 に発売と以前からの報道の通りに行われるようだ。残念ながら、こちらも日本での販売時期は未定。どちらも、アメリカ市場での需要が一巡したら日本でも発売するだろう。

 問題は価格だ。 RT バージョンでも売りのキーボードを付ければ iPad 2012 とほぼ同額になる。iPad 2012 で売りの Retina よりはるかに低い解像度を勘案すると割高な感じがするがどうだろう。Amazon の kindle fire HD が 1920×1200 8.9 インチ 32GB版 $499 とも比較される。

 WindowsRT には Office が標準搭載されるらしいが、自分には魅力が分からない。しかし、これから企業にタブレットを導入する際に、使うかどうか、使えるかどうかはともかくとして、日常的にやり取りされているファイルとの互換性があるというのは訴求するかもしれない。なにしろ、企業の導入する端末を決めるのは実際に使う人間ではなく、管理する部門や OS の意味さえよく理解していない経営者だったりするのだから。

 ただ、前にも書いた気がするが、ATOM プロセッサ搭載の省電力モバイル端末で PC で使っているエクセルが快適に動作するのかどうか懐疑的だ。i5 2GHz、8GB メモリ搭載(といっても 32 bit windows 7 なので実質 3GB だが)のノートPCですら重く感じるようなワークシートは多い。そんなものを ATOM プロセッサで開くことができるんだろうか?それが開けないのなら結局PCを持ち運ばなければならなくなる。つまり、タブレットに Office が有るかどうかに関係なく、業務のワークシートを使う必要が有るときにはPCが必要なのだ。それを使わないのなら Office のアドバンテージは存在しない。 

新しいiPadと同価格:Microsoftのタブレット「Surface with Windows RT」は499ドルから – ITmedia ニュース

 米Microsoftは10月17日(現地時間)、10月26日に発売する「Surface with Windows RT」の価格を発表し、米国で予約を開始した。また、オンラインで購入可能な8カ国を明らかにしたが、残念ながら日本は含まれていない。

 32Gバイトモデルが499ドル、32Gバイトで黒い「TOUCH COVER」(キーボードにもなるマグネット式画面保護カバー)付きが599ドル、64Gバイトモデルの黒いTOUCH COVER付きが699ドル。5色(黒、白、赤、ピンク、青)のTOUCH COVERは1枚119.99ドル、黒のみの「TYPE COVER」(キーボードがTOUCH COVERのように平面ではなく凹凸がある)が129.99ドル。

 32Gバイトモデルの499ドルという価格は、米Appleの第3世代iPad(16Gバイトモデル)と同じだ。ディスプレイサイズはiPadは9.7インチ、Surfaceは10.6インチ。

 6月の発表段階で明らかにしたスペックに加え、CPUがNVIDIA T30であること、RAMが2Gバイトであること、画面解像度が予測通り1366×768であることなどが発表された。ネットワークはWi-FiとBluetoothのみ。サイズは: 27.5×17.2×0.94センチで重さは680グラム以下。色は黒(Dark Titanium)1色だ。

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