台数シェアの正体:サムスンで1番売れた端末はプリペイド端

 予想通りの結果だ。何回か書いたが、android のシェア拡大の原動力はこういった端末だ。ここに取り上げられているようなプリペイド端末や ideos U8150 のような SIM ロックフリー端末なんだろう。

 ハイエンドばかりを見ていると分からない。というか、このクラスの端末は日本では怪しいルートでしか手に入れられなくて、SIMを調達したり、設定を調べたり、時にはROMイメージを探してダウンロードしてメンテナスモードからインストールしたりといったことを自分でできないと使えないから、メーカーやキャリアの押すハイエンド端末を使う必要のない人達までもが高価な端末を使っているというのが日本の市場だろう。

 Androidの場合は特に、最新・最高速の端末を買っておくのは正解ではある。なぜなら、買ってからアップデートされる保証がないからだ。月賦の支払いが終わる前にOSのメジャーアップデートを受けられなくなることが多い。現時点まで iOS 端末はすべて2年以上はメジャーアップデートが受けられた。春先に「今後、Android 端末は発売後18ヶ月間アップデートできるようにする」という発表(?)があったが、18ヶ月では月賦は終わってないし、発売直後に買わなかった場合にはさらにその期間は短くなる。まあ、Android端末は発売後数ヶ月でモデルチェンジするということが前提なのかもしれないが・・・

 Samsung の利益に対する貢献がどちらのカテゴリの端末からもたらされているかは、メーカー自身でなければ分からない。また、ブランド戦略としてハイエンドのマシンでメーカーのイメージを作り、それによる波及効果でローエンドの端末の販売に貢献している可能性もある。同じ価格帯・機能帯の端末でもSamsung というブランドイメージによって Huawei より数ドルでも上乗せできれば、有利に取引できる。おそらく、市場(国)毎に製品ラインナップを変えているんだろう。

 こういうことを日本のメーカーはできているのだろうか?もう、そんなことをする余力は無いのかもしれないが・・・

サムスンで1番売れた端末はプリペイド端末だった : ギズモード・ジャパン

アップル vs サムスン、法廷での大戦争によって両社の様々な情報がざくざくでてくるこの頃。この情報もそのひとつ。

ここ2年のサムスンで最も人気の端末はなんなのでしょうか? 2010年6月から2012年6月の2年間で、サムスンは2125万台の通信端末を売り上げています。その中で最も売れた端末は? Galaxy S II? Nexus? 実は驚くことに、Galaxy PrevailというBoost Mobileのプリペイド端末なんです。

Galaxy Prevailのみで225万台を売り上げている一方、Galaxy S IIシリーズは410万台。Galaxy S IIを1モデルずつみると、どの端末も単体ではGalaxy Prevailの売り上げに遠く及びません。

Prevailは、Boost Mobileのみで使用できるAndroidのローエンドモデル。3.2インチ(320×480)のスクリーンに、カメラはたったの2メガピクセル。ボディだってプラスティックで、OSは2.3のGingerbread。そんなに人気なのかプリペイド端末!

ちなみにGalaxy TabとGalaxy Tab 10.1の売り上げは、140万台とこちらもそこまで芳しくはありません。大戦争によって、あまり公にしたくない情報もどんどん公になっていっていますね。まだまだ続きそう。

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