甘美な誘惑:全力で避けるべき「ライフハック・ポルノ」の罠

 「リーダーアプリを何種類も持ってるけど、青空文庫のタイトルを読んだことはない」人はいないだろうか。そのくせ、新しいリーダーが出たり既存のリーダーがアップデートすると試してみる・・・

 iPhone や iPad は非常に強力なツールだ。少なくともここを読んでくれるような人には納得いただけるだろう(検索で飛んできて舌打ちをしてブラウザのバックボタンを押すような大多数の人は除くが)。しかし、iTunes store や Google play で新しいアプリを探し、ダウンロードしそのアプリの使い方を習得しては、類似のアプリと比較し、気に入ればデータの再入力も厭わない。そんな生活を繰り返していると、「何のためにやっているのか」がわからなくなる事がある。

 これは、ライフハックに限らず、業務の効率化アプローチにも当てはまる。システム化やマクロの自動化で効率化したつもりが、改変につぐ改変や条件の変更の度にメンテナンスが必要になって、結局チェックを手でやっている(二度手間)というようなケースがないだろうか。ライフハックや効率化のためには導入時に必ず初期投資(金、時間、労力)がかかる。これを回収するまえに次に移行するのは無駄以外の何物でもないと心しなければならない。

 自分に言い聞かせるためのエントリ。

全力で避けるべき「ライフハック・ポルノ」の罠 | Lifehacking.jp

ライフハックのブログばかりを読み、ライフハックの実践にばかり時間を使っていると、油断すればあるいは「ライフハック・ポルノ」の罠にはまってしまうかもしれません。

Productivity Porn という言葉はライフハックが登場した頃からあります。「生産性を上げるテクニック」に夢中になりすぎるありさまを、自嘲的に、ポルノに夢中になるさまになぞらえた用語です。

ライフハックが登場した 2005-2006年頃は、それこそ非常に有用なテクニックがネット上で交換されると同時に、「短時間でシャワーを浴びる方法」「無駄遣いをさけるために(時間をかけて)日用品を自作する方法」「集中力を維持するための200の方法」などといった、有用さとは斜めにずれたものが wiki に膨大に書き込まれたものです。

しかし今でも油断をすれば、その道に踏み込んでしまうことがあります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です