エレコムからNFC接続のAndroid用三つ折りキーボード、内蔵電池で18か月駆動使い切り

NFCキーボード 新たなチャレンジャーが現われた。NFC にキーボードというプロファイルがあるのか、エレコムのアプリがローカルな処理でやっているのかは知らないが、こんな使い方ができるとは知らなかった。

 使い捨てという思い切った仕様が受け入れられるとは個人的には思えないがどうだろう。一日 8 時間で18ヶ月使えるというので、このキーボードの使用シーンから考えて(一日の平均使用時間は1時間にも満たないだろう。使わない日も多いはずだ)、未使用状態で放電しないのならば、2年くらいは使えるとは思う。

 問題は印象だ。iPhone の良くない点として電池交換できないという人は多い。自分もそう思っていた。が、実際に使ってみるとあまり問題とはならなかった。自分の使い方なら朝にフル充電してあれば夜まで余裕で使える。そして、その状態が2年以上も続く。交換可能電池搭載ガラケーを使っていた娘は2年の使用中に2回電池を交換しなければならなくなり、3個目の電池がフル充電で2時間くらいしか持たなくなってしまった(iPhone4S 待ちで電池を交換しなかった)。それでも、人は電池パックを交換できるデバイスを好むのだ。しかも、電池パックより割高とはいえど iPhone は電池交換が可能だ。それでも、嫌がる人がいるのにこのキーボードは本体ごと買い換えるしか無い。

 18,000 円という単体のキーボドとしては高価なデバイスが「使い捨て」という所に引っかかる人は多いだろう。今では安価なノートPCは4万円を切っている。そんな時に、用途の限られるデバイスを2万円近く出して買おうと思う人は一握りだろう。

 それとは別に、NFC が bluetooth より消費電力が大幅に小さいのであればNFCキーボードは有望かもしれない。問題は読み取り可能距離だが。このデバイスや改札のように読取装置とチップを接触させなくてはいけないのならタブレットのキーボードに使うことは難しいだろう。

 後、気になるのは、キーボード入力の扱い。Google日本語入力や ATOK などの IM で外部キーボードとして認識されるかどうかだ。専用のアプリを起動して使わなければならないのなら bluetooth キーボードに取って代わることはできない。

 とにかく、NFC 搭載 Android 端末を持っている方には是非とも買っていただきたい。レビューを楽しみにしているので、その場合にはトラックバックをよろしく(^^;

エレコムからNFC接続のAndroid用三つ折りキーボード、内蔵電池で18か月駆動使い切り – Engadget Japanese

エレコムがスマートフォンとNFC接続する折りたたみキーボード TK-FNS040BK を発表しました。ノルウェーのスタートアップ企業 One2TOUCH 社との共同企画・開発による製品で、NFC接続により対応Androidスマートフォンを載せるだけで入力できる点が特徴です。(ただし事前に専用アプリの導入が必要)。

NFCで簡単にペアリングしてBluetoothで通信する製品は見かけますが、TK-FNS040BK は本体中央部にスマートフォンを載せて直接NFCで接続するため、ペアリングそのものがありません。使用する周波数帯は13.56MHz帯、通信可能距離はスマートフォンの表面から約10mm。ユーザーは「ELECOM 日本語入力 powered by ATOK」を無償でダウンロードできます。

本体にコイン型二酸化マンガン・リチウム1次電池を内蔵しており、一日8時間の利用で約18か月のあいだ利用できます。ただしユーザーによる電池交換には非対応。電池が切れた場合は「ご使用いただけなくなります」という驚異の使い切り製品である点も特徴です。

シリコンタイプのキーボードには独自の左右分割45鍵配列を採用。キーピッチは15mm、ストローク1mm。三つ折りに畳んで付属の専用ケースに収納できます。重さは約114g。対応Androidスマートフォンは Android 2.3.4 ~ 2.3.7 または 4.0以上。発売は8月下旬、メーカー希望小売価格は1万8690円。

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