調査報告:**所有者のXX%はテレビを見ながら同時に**を使っている

以前取り上げた、「調査報告:タブレット所有者の69%はテレビを見ながら同時にタブレットを利用している」もそうだが、これらの調査が何を意図しているのかがわからないが、ここに書かれていることに意味もないことは分かる。

 なぜなら、「テレビを見ながら携帯電話を使っている携帯電話所有者の割合」の 50% というのが多いのか少ないのかが、この報告ではわからないからだ。この数字が数年前に比べて数倍であるとか、テレビの前で新聞を読む人の割合と比較して多いとかいった比較対象があればいいが、それらが一切示されていない。

 「過半数だから多い」というものではない。特定の母集団の「毎日食事をする人の割合が80%」だとしたら低いと感じるだろうし、「ある予防注射をした母集団のうち副作用の発症率が30%」だとしたら高いと判断しなければいけない。つまり、比率は数値だけで判断できないのだ。

 「マーケターたちにとっては嬉しいことに、スマートフォン利用者の35%がテレビで紹介されたサイトを訪れるのにスマートフォンを使っている。」というのもおかしい。これは、「スマートフォン利用者の65%がテレビで紹介されたサイトを訪れるのにスマートフォン以外を使っている。」ということでもあるからだ。スマートフォンでサイトを訪れる割合のほうが低いやん。

 繋がっている視聴者: 携帯電話所有者の50%以上が、テレビを見ながら使っている

Pew InternetとAmerican Life Projectの最新調査結果によると、米国の成人携帯電話所有者の半数以上が、テレビを見ながら携帯電話を使っている。ただし主たる理由は、見ている番組についてTwitterに書くためではない。大半の携帯電話利用者(38%)は、CMや番組の合間の暇つぶしのために携帯電話を使っている。こうした「繋がっている視聴者」のかなりの割合が、テレビで見たことについてその場で調べている(22%)。そして、マーケターたちにとっては嬉しいことに、スマートフォン利用者の35%がテレビで紹介されたサイトを訪れるのにスマートフォンを使っている。

スマートフォン利用者の方が従来型電話機利用者よりも、テレビを見ながら電話機を使う率がはるかに高いのは驚くにあたらない。スマートフォン利用者の58%が、CM中などに使用すると答えたのに対して、他の携帯電話利用者ではわずか17%だった。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です