ここに人はいるか?>2012年のクロモリ Panasonic ORC 05

 おそらく「いい自転車」なんだろう。しかし、「いい」ものが売れる時代ではない。その良さが今の時代に合っていなければ葬り去られる。Macintosh SE/30 がどんなにクールでもメインマシンにする人はいない。

あと、細かいサイズを選べるというのはメーカーの姿勢として素晴らしいのだが、自分のサイズが分かるんだろうか?自転車屋さんが正確にサイズを測れる保証は無い。

一番困るのは、自分でもよく分からないことだ。サドルの高さとステムの組み合わせで、前後上下に2センチや3センチは簡単に変えられる。自分のフォームが固まってない一般人はそれすらも正しいかどうか分からないのだから。

サイスポWeb|Panasonic ORC 05

そしてORC05もうひとつのこだわりが、ユーザーの体格や好みに合わせたパーソナライズだ。フレームサイズは10mm刻み、トップチューブはフレームサイズに対して+5mm、+15mmを設定できる。さらにはハンドリング特性を3種類から選べるなど、その仕様はオーダーメイドさながらだ。また、カラーも全32色と数種類のデザインパターンが選べる。

もちろんパーツについてもハンドルやステムのサイズ、ギヤ比も選べる至れり尽くせりの仕様。とくに入門者は最初のサイズ選びが重要なだけに、店で相談しながら最適な1台を選びやすいだろう。ここまで完成されたバイクが20万円ほどで手に入るのは、もはやパナソニック以外では考えられない。しかも発注すれば2週間で手に入るのは、国産のマスプロダクトならではのメリットだ。まさにメイド・イン・ジャパンの良心がぎっしり詰まった1台だ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です