はぁ?ほんとに分かってんの?

 記事の全文は登録(無料)しないと読めないかもしれないが、既存メディアがblogを煽っている記事。gmoの社長をはじめ成功事例を語る人たちがたくさん掲載されている。こういう報道にバブルの香りをかぎつけるのは俺だけかな。

 こういう煽りは、「個人ホームページで情報発信。広がる輪」とかいう文脈で散々読んだような気がするが・・・

ブログは日記サイトや掲示板とは異なる:競争優位を獲得する最新IT経営戦略

 これまでも個人ユーザーが運営する日記サイトや掲示板サイトなどは数多く存在した。GMOの熊谷氏によると、ブログがこれらと一線を画すのは次のような特徴と機能においてである。

(1)開設やコンテンツ更新が簡単
ユーザーにHTMLやアップロードの知識がなくても、簡単にブログのページを立ち上げることができる。またブラウザーやメール、あるいは携帯電話を使って簡単にコンテンツを追加・更新していくことができる。

(2)テンプレートが豊富で、カスタマイズが自由
デザインや機能のテンプレートが豊富に用意されている。また、ブラウザーから簡単にブログのデザインや機能などをカスタマイズすることもできる。

(3)コメント機能
記事に対し、他のユーザーが気軽にコメントを書き込むことができる。またコメントを「受け付ける」「受け付けない」といった設定も簡単にできる。

(4)トラックバック機能
他のユーザーのブログからリンクされたり、こちらからリンクをはったりすることが、トラックバックPINGを送信することによって簡単にできる。

(5)XMLによるコンテンツ読み込み
XML(Extensible Markup Language)をベースにしたデータベースの一種なので、書き込みのカテゴリー分類や検索が簡単にできる。また「RSS(RDF Site Summary)」と呼ばれるサイトの内容を簡単に記述できるフォーマットを使えば、自分のブログに他のブログのコンテンツを自動的に表示させたり、他のブログに自分のブログのコンテンツを表示させることができる。

(6)検索サイトの上位にランクされやすい
Googleなどの検索エンジンで上位にランクされやすくなる。理由としては、トラックバックなどにより多くのリンクを張ってもらうことによって、検索エンジンのページランキングで上位に上がりやすいことや、メタタグを利用するブログの構造自体が検索エンジンに拾われやすいといったことが考えられる。

 この記事ではblogは楽天やlivedoorで提供されるものであることが前提となっているようだ。自分のサーバーでMTを構築するようなヲタは少数かもしれないが、定義に「簡単に開設できる」と書くのには違和感がある。テンプレートについても同様。テンプレートが豊富だったりするのは一部のレンタルblogの提供するものであってblogがblogであるために必須なものではないだろう。

 また、「検索サイトの上位にランクされやすい」というのもgoogleの対応で今後どうなるかなんて分からないし、たまたまそうだったということでしかない。

 なのに、この記事では「ビジネス利用の本番を迎えるblog」というタイトルまでついている。ビジネス利用って何?事例では、企業での公開webサイトや社内での情報共有が例にあがっているが、どれも、ゴリゴリのプロがカスタマイズしたようなサイトばかりで、上に挙げたようなメリットなんかちっとも活かされてないものばかりだ。

 だいたい、社内のクローズドCMSとして使うときにgoogleのランキングやコメント・トラックバックなんてあるのか?そんなもん、掲示板かwikiのほうがはるかに良くないか?(wikiはヲタ丸出しかもしれんが・・・・)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です