MacBook Air は windows PC の未来だったらしい/次世代「ウルトラブック」に期待

 MacBook Air のまねが「次世代」とは Windows メーカーもなめられたものだ。その前に出ていた VAIO X は更に軽くて薄かった(CPU が ATOM なので、要件を満たしていないが)。Ultrabook はこれらの先駆者の丸パクリでしかない。

 本題ではないが、よく「タブレットはPCと比べて起動が速い」と書いてある(下の記事にも)が、タブレットは決して起動が速いわけではない。XOOM なんかコールドスタートでは 1 分近くかかるし iPad だって30秒以上かかる。速いのはスリープからの復帰であって起動は SSD 搭載の PC より明らかに遅い。ついでに言うならスマートフォンだって電源オンから使えるようになるためには30秒以上かかるだろう(ideos が一番遅くて2分近くかかる)。スマートフォンやタブレットが PC より便利なのは、スリープ時の電力消耗の少なさと復帰の速さだ。「起動」と「スリープからの復帰」の見分けがつかないような人間がこんな題材を取り扱わなければいいのに・・・

 とりあえず、MacBook Air で Apple が取り入れた要素技術(ケースデザインと製造)を他のメーカーが咀嚼して製品化できるようになったということだろう。しかし、価格で MacBook Air を凌げないのでは、「安い MacBook Air みたいなノートパソコン」を求めているユーザには訴求しない。同時に、このページに辿り着いたようなキモイデジタルオタクには信じられないかもしれないが、未だに家庭でパソコンを買うときに光学ドライブが必要だと考える個人ユーザがかなりの数いる。一台しかないPCに光学ドライブがなければ不便なのは当然だ。

 社給している1.3kg程度の13インチノートPCがリース切れになった時の置き換えとして残るが、MacBook Air の半分の売上もあげられないし A4 フルサイズのノートPCを食うこともないだろう。ユーザにとっては、携帯電話市場と同様「Macbook Air とそれ以外」の「それ以外」の種類が増えただけでしかないのだから。

ノート型PC:次世代「ウルトラブック」に期待 – 毎日jp毎日新聞
2012年4月3日 20時15分 更新:4月4日 0時8分

 国内外の電機メーカーが、薄くて軽い次世代のノート型パソコン(PC)「ウルトラブック」の商品化を加速させている。米半導体大手インテルが昨年から、従来のノート型PCとタブレット型端末の機能を兼ね備えた新しい製品分野として提唱しており、起動の速さやバッテリーの持ちの良さなども特徴だ。ノートPCは普及が進むタブレット端末との競合で市場が縮小する懸念があり、各社はウルトラブックを新たな成長分野にしたい考えだ。

 デルは3月13日、同社初のウルトラブック「XPS13」(直販価格8万9980~12万9980円)を発売した。厚さ6~18ミリ、重さは約1.4キロ。インテル製の高性能CPU(中央演算処理装置)を搭載し、電源を入れると8秒で起動する。同社マーケティング本部の原田洋次統括本部長は「社の命運を握る製品。あらゆる場面で満足してもらえる」と自信をみせる。

 海外勢では台湾・アスースや米ヒューレット・パッカードなどが相次いで参入。レノボ・ジャパンも3月までに2モデルを発売(市場想定価格11万~15万円前後)した。すっきりしたデザインや、30分で半量充電できる充電時間の短さを売りにしている。

 国内勢では東芝が先行し、昨年11月に発売。2月に投入した後継機(同14万円前後)は、13.3型モニターで世界最軽量の約1.1キロ。キーボードが光って暗い場所でも打てる。オンキヨーは3月下旬から、独自の音楽再生ソフトを盛り込んだウルトラブック(直販価格8万9800~11万4800円)を販売した。パナソニックや富士通、ソニーなども開発を進めており、順次参入する構えだ。

 10年に発表した米アップルの「iPad(アイパッド)」に代表されるタブレット端末は、起動の速さやタッチパネルによる簡単な操作が評価され、市場が拡大している。一方、長文の入力や資料作成では、キーボードがあるノートPCの方が好まれる面も強い。インテルはウルトラブックを「タブレットとPCの長所を両立した新たな製品カテゴリー」(インテル日本法人の吉田和正社長)と強調する。【竹地広憲】
 ◇ウルトラブック

 薄型で軽量の次世代型ノート型PC。米インテル製の高性能CPUを搭載した機種を指す。厚さは2センチ以下で、重さは1キロ前後。価格は、日本では10万~15万円前後が相場だ。パソコンとしての機能を維持しながら、薄くて軽い本体で持ち運びしやすく、起動が速いというタブレット端末の長所を極力取り入れた点が特徴だ。

 スマートフォンやタブレット端末に対抗する商品として昨秋以降、新製品の投入が相次ぎ、調査会社のIHSアイサプライは、世界のノートPC市場でウルトラブックが占める割合は15年に4割を超え、12年の3倍以上になると予想する。「タブレット端末とすみ分けできる究極のノートPC」(電機大手)として、今後も市場開拓競争が激化しそうだ。

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