ブログでイントラネット???

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(8/5)日立、ブログでイントラネット構築するサービス――中堅・中小企業など向けに

 日立製作所は5日、企業内のイントラネットをウェブログ(ブログ)ベースで構築するサービスを中堅・中小企業や教育機関などに向け9日から開始すると発表した。

 新サービスは「BOXER イントラブログ」。ウェブログソフト大手の米シックス・アパート社(カリフォルニア州)の日本法人のブログ構築ツールを利用する。日立は5月から「イントラブログ」サービスをASP形式で提供してきたが、今回は企業内にサーバーを設置して運営する方式のサービスを提供する。

 ブログはHTMLやウェブサイトに比べ編集・更新が容易なため情報の交換・共有を迅速にできる。こうしたブログによる情報共有・交換は小さなグループで威力を発揮することが多く、日立では中堅・中小企業などの「イントラブログ」サービスに対するニーズは高いと判断した。

 シックス・アパート社ということは、MovableTypeのカスタマイズ版か。しかし、効果があるのかどうか、俺にはわからない。コラボレーションツールは導入より運用だ。ツールは入れ物でしかない。それは、レンタルのブログやwebサーバーを借りたときと一緒だ。多くのレンタルブログは数回のエントリで消えていく。ホームページも同様だ。何も書き込みのない掲示板やブログを設置するのなんか簡単なんだ。

そこで、組織内の情報共有ツールを運用・活用していく上で重要なことは組織の(特に上位職位者の)情報共有の重要性への認識とその組織内での共有と成員のリテラシーだ。この二つなくしてはコラボレーションツールは活用できないし、情報共有は絵に描いた餅でしかない。

では、重要性の認識とリテラシーのそれぞれの有無により、コラボレーションツールの有効性を考えてみよう。
●case1.情報共有の重要性に対する認識ができていてリテラシーがある組織:
ツールは何でも構わないし、外部のサービスなんか受けなくても自分達でwikiなりblogツールなり使って構築できるだろう。(外注のツールサービスは不要)
●case2.認識あり、リテラシー無し
ツールのでき次第で活用の道が開ける可能性あり。もっとも有効に機能する可能性があるが、リテラシーのないメンバーに対して働きかけるエバンジェリストの情熱とそれに対する組織的バックアップが必要。
●case3.認識無し、リテラシー有り
ツールをテクニカルに使いこなせても、情報共有は進まない。最初から情報共有系ツールは使われることはないだろう。
●case4.認識無し、リテラシー無し
何を入れても無駄だが、最初からコラボレーションツールに興味は抱かないだろうが・・・

残念なことに、case3かcase4の企業が大半だろう。case2のような組織はあっという間にcase1になってしまうだろうから、導入支援は楽しいだろう。しかし、case1に成長したらシステム・インテグレーターのビジネスにはならないだろう。

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